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ビットコイン投資家、金利上昇でリスク・リワードの目算に狂い

  • ビットコイン取引高の30日移動平均、2021年8月以来の低水準
  • 不確実性で取引高が減少-ジェネシス・グローバルのアチソン氏

金利が上昇し始めたことで、暗号資産(仮想通貨)ビットコインにおかしな現象が起きている。取引高の減少だ。それが示唆していることや、金融政策の引き締めがデジタル資産にとって何を意味するかを専門家は見極めようとしている。

  FRNTファイナンシャルのストラヒンジャ・サビク氏が集計したビットコイン取引高の30日移動平均は、暗号資産交換業者コインベースとビットフィネックス、クラーケン、ビットスタンプを合わせた全体で昨年8月以来の低水準にある。この1カ月では1日当たりの取引高平均が10億ドル(約1270億円)強と、2021年5月の25億7000万ドルから6割近く減少した。 

  米国をはじめとする各国・地域の金融当局が予想より高水準で長期化しつつあるインフレを抑制するため対応を急ぎ、金利は上昇。資金コストがゼロ付近から離れる中で仮想通貨が値下がりしており、デジタル資産投資の再検証が進んでいる。

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Source: Bloomberg

  ジェネシス・グローバル・トレーディングの市場インサイツ責任者ノエル・アチソン氏は流動性縮小について、投資可能な資金が減り、これが暗号資産などの取引高に影響を与えていると指摘。ビットコインなど利回りを生まない資産投資のオポチュニティーコスト(機会費用)が金利上昇で膨らむことにも触れた。 

  借り入れコスト上昇でリスク・リワードのシナリオは変わり、リターン低下の可能性が出てくるため、 レバレッジをきかせたビットコインの買い手には特に危機感があると考えられるという。「不確実性で取引高が減っている」と分析するアチソン氏は、「状況が好転する前に悪化するのではと投資家が懸念しているようだ」との見方をしている。

Correlation between Bitcoin and non-profitable tech firms remains strong
 
Bloomberg

原題:Bitcoin Risk-Reward Calculation is Being Upended by Rising Rates (抜粋)

 

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