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上海、現在のコロナ拡大局面で初の死者-ゼロコロナ政策不変か

更新日時
  • 死者3人、いずれも基礎疾患あり-吉林省では先月半ばに2人死亡
  • 共産党機関紙・人民日報、防疫措置のより厳格な実施呼び掛け

中国・上海市は18日、新型コロナウイルス感染で3人が死亡したと発表した。現在のコロナ拡大局面で死者が同市で報告されるのは初めて。

  市政府によると、17日に死亡したのは89-91歳の計3人で、いずれも基礎疾患があった。現地の保健当局者は18日の記者会見で、死亡した3人は全員ワクチンを接種していなかったことを明らかにし、直接的な死因は基礎疾患だと主張した。できるだけ早期にコロナの市中感染をゼロに抑え込むため、大規模検査を継続する方針も示した。

  東北部・吉林省では先月半ばに2人がコロナ感染で死亡し、厳格な「ゼロコロナ」政策を採用する中国で約1年ぶりに死者が報告されていたが、コロナによる死亡はそれ以来となる。

Residents Undergo Covid-19 Testing As City Continues Lockdown
ロックダウン中の上海市内でコロナ検査を受ける住民(4月16日)
Phootgrapher: Qilai Shen/Bloomberg

  中国は現在、2年前の湖北省武漢市以来最悪のコロナ感染拡大局面にあり、コロナを徹底的に抑え込む政策の有効性を巡り疑念が広がっている。上海市ではロックダウンと2500万人の全住民に対するコロナ検査が続けられているが、感染をまだ止められていない。同市の17日のコロナ新規感染者数は無症状を含めて2万2000人を上回り、累計では30万人を超えた。中国本土の新規感染者は17日に症状なしも含め2万3362人に上った。

  だが、中国当局はゼロコロナ政策を堅持する姿勢を繰り返している。共産党機関紙・人民日報は1面に掲載した18日の論説で、防疫措置のより厳格な実施を呼び掛け、取り組みを緩めれば中国の医療システムが損なわれる恐れがあると警鐘を鳴らした。

  上海のコロナ関連死を巡っては、今回の発表前から高齢者を中心に既に出ているとの疑念が広がっていた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)や財新などは、上海にある高齢者介護施設2カ所でオミクロン株の感染が広がり、死者が出ていると報じていた。

原題:Shanghai Reports First Deaths During Its Current Covid Outbreak、Shanghai Says Three Dead Covid Patients Were Unvaccinated (1)、*CHINA REPORTS 23,362 LOCAL COVID CASES FOR SUNDAY(抜粋)

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