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ウォール街のトレーダー、1-3月は混乱から恩恵-この先は成長懸念

  • ゴールドマンとモルガンSは予想外のトレーディング収入増加
  • シティCFO、「マーケットメークを促進する環境」につながった

ウォール街の大手投資銀行では、1-3月(第1四半期)のトレーディングが予想より好調だった。インフレ懸念や新型コロナウイルス感染長期化で既に高まっていたボラティリティーが、ウクライナでの戦争でさらに上昇したことが背景にある。ただ、リセッション(景気後退)懸念が広がる中、今後の利益の伸びには疑問が生じている。

  ゴールドマン・サックス・グループモルガン・スタンレーの1-3月期のトレーディング収入は市場予想に反して増加。シティグループJPモルガン・チェースでもアナリスト予想を上回った。各行の経営幹部は決算結果について説明する際、地政学およびマクロ経済上の混乱状況を理由に挙げた。

  シティのマーク・メイソン最高財務責任者(CFO)はジャーナリストとの電話会議で「インフレ圧力やサプライチェーンの混乱および政治的緊張がボラティリティー上昇やマーケットメークを促進する環境につながり、われわれはこの環境を生かした」と述べた。

FICC Surprise

Wall Street fixed-income desks soar past analysts' estimates

Source: Bloomberg

  しかし、好調だったトレーディングの先行きに影を落としている要因がある。利上げは銀行の融資収入を押し上げるものだが、インフレとそれを抑制する取り組みが経済成長を阻害するとの懸念だ。

  ウクライナ危機はボラティリティーを上昇させウォール街のトレーディングに利益をもたらしたが、その一方で戦争よりも長期化しかねない地政学的な不確実性を生じさせたと、ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は決算の電話会議で述べた。

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原題:

Wall Street Traders Reap Gains on Turmoil as Growth Fears Mount(抜粋)

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