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ロシア軍旗艦沈没、黒海艦隊防空戦力と士気に打撃も-ミサイル命中か

  • ミサイル巡洋艦「モスクワ」、指揮統制システムも担っていた
  • ウクライナはミサイルで攻撃と主張、ロシアの説明と食い違い

ウクライナでの戦争が重大局面に入る矢先、ロシア軍は黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」を失った。13日夜に火災に見舞われた状況は双方の説明に食い違いがあるが、ロシア側にはプライドへの打撃にとどまらず、軍事的にも重要な防御と戦力の喪失を意味する。

  ロシアのメディアは14日、艦上の弾薬庫で爆発があり、港にえい航中に荒天の中で沈没したとの国防省の説明を報道。一方、ウクライナ南部オデーサ(オデッサ)のマルチェンコ知事は同国国防省を引用し、対艦巡航ミサイル「ネプチューン」2発の攻撃を受けたと主張した。

  同艦沈没はウクライナにとって戦果だが、ロシアにとっては黒海艦隊の長距離防空と指揮統制システムの要を失う痛手であり、そうした機能を容易に代替できない。約500人の乗組員は退避したと同国は明らかにした。

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クリミア半島セバストポリ湾に入る「モスクワ」(2008年)
Source: AFP/Getty Images

  英王立防衛安全保障研究所(RUSI)の特別研究員(海軍力)、シッダールト・コウシャル氏は「モスクワ」について、「長距離防空システムを担うこのクラスとしては、ロシア海軍が現在保有する唯一の艦船」だとした上で、「黒海艦隊の軍事活動のため、艦隊全体の防空と同時に指揮統制機能を果たす役割があり重要だ」との見解を示した。

  西側の当局者の1人は、ミサイル攻撃を受けたとするウクライナ側の主張は信頼できると述べ、同艦を失ったことは、ロシアにとって深刻な打撃だと指摘した。

原題:

Russia’s Sunken Warship Dents Both Its Pride and Capabilities(抜粋)

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