きょうの国内市況(4月14日):株式、債券、為替市場
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●日本株続伸、インフレのピーク観測で不安後退-素材など景気敏感上昇
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東京株式相場は続伸。週明けまで連日上昇していた米金利が落ち着き、景気に与える悪影響への不安が和らいだ。米消費者物価指数(CPI)に続いて米生産者物価指数(PPI)も大幅な伸びになったもののインフレのピークは近いとの観測が広がり、景気敏感株を中心に幅広い業種が上昇した。非鉄金属や鉄鋼といった素材関連が高く、空運や陸運、海運株の上げが目立った。ニューヨーク原油先物が続伸し、鉱業など資源関連株にも買いが入った。
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楽天投信投資顧問第二運用部の平川康彦部長
- 上昇を続けていた米長期金利が落ち着き、日本株は戻り相場になった。米PPIなどが示したインフレは想定の範囲内で、米金融政策への影響は限られると買い安心感が出た
- もっともウクライナ情勢や中国のロックダウンといった懸念材料が残り、先高観は乏しい。外需株に買いを入れにくい中で、悪材料の出尽くし感から陸運や空運など経済再開銘柄が物色された
東証33業種
上昇率上位 | 空運、鉱業、海運、非鉄金属、陸運、鉄鋼、電気・ガス |
下落率上位 | 水産・農林、サービス |
●債券は上昇、米金利低下で買い優勢-20年入札低調も超長期債に買い
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債券相場は上昇。米国債市場で過度なインフレ懸念の緩和を背景に米長期金利が低下したことを受けて、買いが優勢となった。この日の20年債入札は低調となったものの、根強い需要を背景に超長期債に買いが入り、相場全体を押し上げた。
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岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
- 20年債入札は波乱含みで良いとは言えないものの、午前に先回り買いが入った結果。下値での押し目買い姿勢は変わっておらず、問題はない
- 利回りが0.75%付近なら一定の需要があるのだろうが、下回ってくると少し慎重なムードになるということだろう
- 日銀決定会合や大型連休を控え、何か材料が出てくるまではしばらく膠着(こうちゃく)状態が続かざるを得ない
●ドル・円は小幅安、約20年ぶり高値更新で上げ一服-125円台前半
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東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。欧米のイースター休暇を週末に控える中、前日に約20年ぶりの高値を更新してからの相場に一服感が出た。オーストラリアドルは労働市場の回復が失速した内容となった豪雇用統計の発表後に伸び悩んだ。
ハイライト |
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オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター
- ドル・円は126円台に至る材料が出尽くしたこともあり、目先は調整という雰囲気になっている
- イースター休暇というカレンダー要因もあり、ここ1カ月の上昇のサポートラインが位置する125円10銭付近を割り込むと124円ちょうどくらいまでの価格調整があってもおかしくない
- ただ、強い物価統計や米連邦準備制度理事会の量的引き締めといった背景がある中で、価格調整というよりは時間調整が続くとみている
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