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プーチン氏と家族の資産精査進める-米司法省タスクフォース責任者

  • 責任者に3月指名されたアダムズ氏がインタビューで語る
  • プーチン氏に代わって資産を保有する第三者を重点調査する方針

米司法省がロシアのオリガルヒ(新興財閥)調査で設置したタスクフォース(特別部会)は、プーチン大統領と家族の個人資産精査を進めている。同部会の責任者がブルームバーグとのインタビューで明らかにした。

  同責任者に先月指名されたマンハッタン連邦地検検事のアンドルー・アダムズ氏は「プーチン氏はリストに載っており、制裁を科せられている」とした上で、「彼には制裁対象とされている家族がいる。この部分がわれわれの着手している取り組みの一部であることは確かだ」と語った。

タスクフォース責任者のアダムズ氏が「バランス・オブ・パワー」で語った
Source: Bloomberg

  タスクフォース「クレプトキャプチャー」はロシアのウクライナ侵攻開始の1週間後に当たる3月2日に立ち上げられ、既に米制裁対象となった約300人のオリガルヒやプーチン大統領の側近の海外資産の調査・接収を進めている。プーチン氏の2人の娘も先週、制裁リストに加えられた。

  このチームはプーチン氏に近いオリガルヒに対し、政権への支援をやめるよう圧力を加え、プーチン氏の取り組み、ひいてはロシアの戦争の資金源を断つことを目指している。

  西側諸国は以前から、プーチン氏が不正な手段で隠し資産を蓄えてきたと疑ってきたが、確証に乏しかった。服役中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏はプーチン氏が黒海沿岸に10億ドル(約1250億円)の資産価値がある豪邸を保有しているとする報告を作成したが、プーチン氏はこれを否定した。

  アダムズ氏はインタビューで、プーチン氏から依頼を受けて代わりに資産を保有することに同意した第三者を重点的に調べることでプーチン氏の個人資産を解明できる可能性があると語った。

  アダムズ氏はブルームバーグテレビジョンの番組「バランス・オブ・パワー」で、「われわれはダミー会社に切り込む必要があるだろう。しかしそれは一つの可能性であり、今後検討することだ」とも述べた。

  タスクフォースのもう一つの重要な柱はバンカーや不動産エージェント、美術品競売会社、法律事務所などマネーロンダリング(資金洗浄)や所有権偽装の手助けをする人物・企業の調査だ。アダムズ氏は取り組みの半分はこうした「ファシリテーター」をターゲットにすることになると説明した。

原題:

DOJ Russia Task Force Is Scrutinizing Putin’s Wealth, Assets (1)(抜粋)

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