ドル・円は小幅安、約20年ぶり高値更新で上げ一服-125円台前半
酒井大輔
更新日時
東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。欧米のイースター休暇を週末に控える中、前日に約20年ぶりの高値を更新してからの相場に一服感が出た。オーストラリアドルは労働市場の回復が失速した内容となった豪雇用統計の発表後に伸び悩んだ。
ハイライト |
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市場関係者の見方
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター
- ドル・円は126円台に至る材料が出尽くしたこともあり、目先は調整という雰囲気になっている
- イースター休暇というカレンダー要因もあり、ここ1カ月の上昇のサポートラインが位置する125円10銭付近を割り込むと124円ちょうどくらいまでの価格調整があってもおかしくない
- ただ、強い物価統計や米連邦準備制度理事会の量的引き締めといった背景がある中で、価格調整というよりは時間調整が続くとみている
BofA証券の山田修輔主席FX・金利ストラテジスト
- ドル・円も米債も水準的にはいいところまでいった感じがあるので調整が起こりやすい
- 日柄的にもイースター休暇を控えており、その先には4月末に日銀決定会合、5月初旬に米連邦公開市場委員会(FOMC)が待っているという中で、ドル・円は底固めの時間帯に
- ただ、トレンドは変わっておらず、イベントを控えた調整を経て、日銀やFOMCをこなす中で、さらに上値を模索していく流れになるのではないか
背景
- 米10年国債利回りは時間外取引で前日比2ベーシスポイント(bp)低下の2.67%台
- ウォラーFRB理事、米経済は複数回の0.5ポイント利上げに対処可能
- 3月の豪雇用者数はエコノミストの予想を下回る伸びとなり、失業率は13年半ぶりの低水準にとどまった
- 【ウクライナ】米が1000億円追加軍事支援-ロシア黒海艦隊旗艦被害か
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