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株式と債券のバリュエーション水膨れ、合計利回りがインフレ率下回る

  • 株式と債券のバリュエーションはキャッシュフローに対して高過ぎ
  • S&P500種と米10年債を合わせた利回りは7.2%、インフレ率8.5%

景気循環は株式と債券投資家がバリュエーションを意識する段階へと進展しつつある。

  ここ10年の大半にわたり両資産は堅調を保ってきたが、ここへきて世界の中央銀行の決意の前に圧力を受けている。S&P500種株価指数は過去6営業日中5日下落。10年物米国債利回りも上昇が続いている。

  利上げに注目が集まっているが、バリュエーションも問題だ。長年の価格上昇により株式と債券のバリュエーションは、キャッシュフローに対して異常に高くなっている。

  S&P500種の益回りと10年物米国債利回りを合わせたジョーンズトレーディングのモデルによると、現在は合計7.2%で、1962年のデータ算出開始後の時期の93%を下回る。

  しかも、金融資産からの収益はインフレによって価値が目減りする。3月の米消費者物価指数は前年同月比8.5%上昇と60年ぶりに株・債券を合わせた利回りを上回った。

Bond and stock yields have never trailed inflation like this
 
 

  ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏はインタビューで「歴史的に、投資家は追加のリスクを引き受ける見返りを確実にするために株式と債券をリプライシングしてきた」が、最近は米連邦準備制度理事会(FRB)が資産価格下落の最初の兆候で揺らぐと考えていると指摘した。

  金融当局が揺らがないと市場が考えれば、資産価格はあらためて下落する可能性が高いとし、「当局はこの現実を認識しておく必要がある」とも述べた。

原題:Valuation Bloat in Stocks and Bonds Is Catching Up With Bulls(抜粋)

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