きょうの国内市況(4月13日):株式、債券、為替市場
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●日本株は3日ぶり反発、金利上昇一服で成長銘柄に買い-電機など高い
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東京株式相場は3営業日ぶりに反発。日経平均株価の上昇率は一時2%を超えた。米消費者物価指数(CPI)発表後に米金利が低下し、グロース(成長)株に買いが入った。外国為替の円安基調も追い風になり、電機や精密機器、機械株の上げが目立った。ニューヨーク原油先物が1バレル=100ドルの大台を回復し、鉱業など資源関連株も高かった。
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インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジスト
- 米CPIの伸びがほぼ予想通りの数値になり、米金融政策のタカ派化懸念が遠ざかったことが日本株の追い風になった
- ここ数日は米国の金利上昇や中国のロックダウンの影響を懸念した売りが出たが、かなり下落して悪材料を織り込み少し上昇余地が出てきた印象だ
- 円安が輸出産業にとってプラスであることは確かだ。内需関連産業にはコスト高を通じ業績の下押し圧力になるというマイナス効果が最近は注目されてきたが、きょうはプラス面が効いた
東証33業種
上昇率上位 | 鉱業、海運、ゴム製品、サービス、電機、機械、精密機器 |
下落率上位 | 証券・商品先物取引、銀行 |
●債券上昇、CPI発表後の米長期金利低下で-日銀買い入れオペも支え
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債券相場は上昇。3月の米消費者物価指数(CPI)のコア指数が予想を下回り、前日の米長期金利が低下したことに加えて、日本銀行がこの日に実施した国債買い入れオペも支えとなり、買い圧力が掛かった。もっとも、買いが一巡した後は先物や超長期債を中心に伸び悩んだ。
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SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
- きのうの米長期金利が低下する中、日銀が今月から国債買い入れを増やし、10年金利の上限0.25%を堅持する姿勢も示しているので相場は底堅い。新年度に入って投資家もリスクを取りやすくなっている
- ただ、10年ゾーンは日銀に守られているが、超長期ゾーンはそうでもない。あすの20年債入札自体は新発債なので良いだろうが、その周辺銘柄は売られる可能性もある
- きのうの米金利低下も買い戻しが中心とみられ、コアCPIを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派方向に修正したとみるのは間違いだろう
日銀オペ
- 国債買い入れオペの応札倍率は、残存期間1年超3年以下が3.31倍、5年超10年以下は2.48倍と前回から上昇。25年超は4.73倍
●円相場は約20年ぶり安値、米長期金利が一段と上昇-一時126円22銭
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ドル・円相場は欧州時間に入って大幅上伸し、2015年に付けたアベノミクス導入後の最高値を更新すると、一時2002年以来のドル高・円安水準を付けた。日本銀行の黒田東彦総裁が金融緩和を粘り強く続ける姿勢を示す中、米長期金利の上昇が相場をけん引した。
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マネックス証券資産形成推進室の相馬勉債券・為替トレーダー
- ドル・円は海外時間に入り、米長期金利が一段上昇したことに連動して125円86銭を突破した。黒田日銀総裁の発言自体は、従来通りの緩和姿勢維持でこれをあらためてという感じはなさそう
- トレンド自体は上向きで、いつ125円86銭を超えてもおかしくない状況だった。米消費者物価指数後にドル・円も米金利も調整したため、あらためて動きやすかった面もありそう
- これで次の焦点は130円になる。量的引き締めが導入される5月の米連邦準備制度理事会(FOMC)から7月のFOMCにかけて引き締めによるドル高を受けてトライするのではないか
- 米国はイースターに絡み、あすが半日取引、あさってが休場のため、ポジション調整からさすがに一気に130円ということはないだろう
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