英国の生活水準が急速に低下、2月は8年ぶりの大幅な悪化
David Goodman (London)、Andrew Atkinson英国の生活水準が急速に低下しており、2月は約8年ぶりの大幅な悪化となった。賃金上昇のペースがインフレに追い付いていないことが背景だ。
英政府統計局(ONS)の発表によれば、2月の平均賃金(賞与除く)は前年同月比4.1%増。インフレ調整後ベースでは1.3%減と、2013年後半以降で最大の落ち込みとなった。
一方、労働市場は力強い。2月末まで3カ月間の失業率は3.8%と、19年末以降で最も低く、1970年代の水準に一致した。求人件数は3月に過去最高の約128万件に増加。労働者不足が深刻な中での生活水準の悪化はインフレの激しさを浮き彫りにした。
英国の3月失業統計(季節調整済み):概要(表)
英雇用統計:12-2月失業率は3.8%-市場予想と一致
Income Squeeze
Living Standards are falling at the fastest pace in more than 8 years
Source: Office for National Statistics
Note: Nominal earnings deflated by CPIH inflation index
原題:U.K. Workers See Biggest Fall in Living Standards in 8 Years (1)(抜粋)
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