ドイツ銀とコメルツ銀の株価が大幅安、合計約2390億円の大口の売りで
Swetha Gopinath-
ドイツ銀株主は12.7億ユーロ相当の株式売却-株価は一時11%安
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株式放出はキャピタルGか、3月にはバークレイズ株式を売却
ドイツ銀行とコメルツ銀行の株価が12日に下落した。合わせて17億5000万ユーロ(約2390億円)相当の両行株が売却されたことに反応した。
ドイツ銀の株主は12億7000万ユーロ相当の同行株を11日終値に対して7.9%割安な価格で売却した。ブルームバーグが資料を確認した。ドイツ銀株は12日午前に一時11%安となった。
ブルームバーグがまとめたデータによれば、2021年末にこれだけ大規模な売りを出せるほど多くのドイツ銀株を保有していたのはブラックロックとキャピタル・グループだけだった。ブラックロックはパッシブ投資家で、保有するドイツ銀株の大半はさまざまな指数に連動しているため単一銘柄として売ることはできない。
コメルツ銀株も4億7500万ユーロ相当が6.6%のディスカウントで同時に売却され、同行株は一時9.6%安となった。2つの取引はモルガン・スタンレーがまとめた。
3カ月前にはプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社のサーベラス・キャピタル・マネジメントが、両行株の放出を開始。ユーロ圏の金利上昇見通しを背景に株価は今年初めに上昇していた。
キャピタル・グループは3月に、英銀バークレイズの株式をブロック取引で売却したとブルームバーグは報じていた。キャピタル・グループの広報担当者はコメントを控えた。
原題:Deutsche Bank, Commerzbank Sink on Mystery $1.9 Billion Sale (1)(抜粋)
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