【欧州市況】株下落、新型コロナや仏選挙など材料視-英債と独債下落
Nikos Chrysoloras11日の欧州株は下落。中国の新型コロナウイルス感染拡大や接戦のフランス大統領選挙、債券利回り上昇、ウクライナでの戦争など一連のリスクが材料視された。
ストックス欧州600指数は0.6%安。アジア株に連れ安となった。テクノロジー、消費財関連銘柄が特に値下がりしたが、債券利回りの上昇を手掛かりに銀行株や保険株は上昇した。

欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線がベアスティープ化。10年債利回りは約4週間ぶりの大幅な上昇となり、2015年9月以来の高水準となった。短期金融市場は10月までに欧州中央銀行(ECB)が0.25ポイントの利上げを2回実施することを織り込んでいる。
ドイツ債とフランス債のスプレッドは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して50bpと、20年3月以降で最大の縮小幅。今月24日の仏大統領選の決選投票に向けて現職マクロン大統領は選挙運動を強化している。
フランス大統領選、現職マクロン氏とルペン氏が決選投票へ (1)
英国債は下落。短期金融市場ではイングランド銀行(英中央銀行)による利上げは来年3月までに計175bpと織り込まれている。
4月11日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 0.13% | +0.08 |
独国債10年物 | 0.82% | +0.11 |
英国債10年物 | 1.85% | +0.10 |
原題:Bund Yield Up Most in Four Weeks to 2015 High; End-of-Day Curves
European Stocks Fall Amid China Covid Spread, French Uncertainty
(抜粋)
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