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米でコロナの波への対応遅れる恐れ-ラボ検査需要後退で実態把握困難

  • コロナ検査の取り組み後退する一方で一部地域で新規感染増加
  • 米国の状況悪化、対処に必要なことを実行していないと専門家指摘

米国では新型コロナウイルス検査の取り組みが後退する一方で、一部地域で新規感染者が増加しており、次に感染拡大の大きな波が生じても対応が遅れるのではないかとの懸念が浮上している。

  新型コロナ感染拡大に迅速に対応するための鍵は検査とウイルスのDNA配列解析だ。しかし米国が新型コロナ禍から焦点を移す中、実験室で解析する検査(ラボ検査)の需要は縮小、連邦政府支出の優先施策も他にシフトした。このため一部の検査センターは閉鎖を余儀なくされたほか、政府の検査補助プログラム終了に伴い検査料を値上げするところも出ている。

  一般の人が検査を受ける場合に自宅簡易キットの利用が増えているが、こうした検査結果が報告されることはまれなため、公衆衛生当局者は感染状況の実態をほとんど把握できない。

  スタンフォード大学の感染症専門医、アブラール・カラン氏は「われわれが検知できる以上に感染が広がっているのが常だ」とした上で、「コロナ禍初期よりも現在の方がなおさらそういう状況だ」と説明した。

  ワクチンや抗ウイルス薬のような画期的な科学的進歩はあったものの、公衆衛生専門家は米国のコロナに対する防疫体制は時とともに強まるどころか、むしろ弱まっていると指摘する。

  ボストン大学公衆衛生大学院のジュリア・レイフマン助教は「米国の状況は悪化している」とした上で、「ウイルスと対処方法に関する知識は増したが、われわれは対処に必要なことをまだ実行していない」と語った。

原題:

Covid Could Be Surging in the U.S. Right Now and We Might Not Even Know It  (1)(抜粋)

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