日本株反落、米金利上昇や中国コロナ感染を懸念-電機や精密機器安い
長谷川敏郎
更新日時

A visitor takes a photograph at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Thursday, Jan. 13, 2022.
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg東京株式相場は反落。米金利が上昇し、バリュエーションの高い電機や精密機器株などに売りが広がった。情報・通信やサービス株も安い。中国の上海市で新型コロナウイルス感染が増え、サプライチェーンの先行きに不透明感が強まったのも売り圧力を強めた。半面、金利上昇が利ざや拡大につながる銀行や保険株は高い。電気・ガス株の上げも目立った。
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市場関係者の見方
岡三証券の松本史雄チーフストラテジスト
- 米国の金利上昇や金融引き締めを懸念した売りが優勢になった。3月の米消費者物価指数(CPI)の加速が見込まれている。米実質金利も上がっているだだけに、高いバリュエーションの維持が難しくなる不安がある
- 上海市のロックダウンは今が感染数で最も暗い時期にあたる印象だ
- ただ5月は買い場になる可能性がある。同月の米連邦公開市場委員会(FOMC)への懸念や今期業績の慎重な会社側のガイダンスはかなり株価に織り込んできているからだ
東証33業種
下落率上位 | 精密機器、情報・通信、電機、空運、サービス |
上昇率上位 | 電気・ガス、銀行、保険、鉱業、不動産、医薬品 |
背景
- 米10年債利回りが2.75%に上昇-2019年3月以来の高水準
- アジア時間の米株先物は軟調に推移
- 上海のコロナ新規感染者、過去最多-中国は米国の懸念に反論
- きょうの中国上海総合指数は2%超まで下落
- 東電など電力株が上昇、岸田首相が需給ひっ迫回避に原発活用表明
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