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【債券週間展望】長期金利に上昇圧力、米インフレ指標の上振れを警戒

4月第2週(11-15日)の債券市場では、長期金利に上昇圧力が加わると予想されている。注目の米消費者物価指数(CPI)が上振れれば米利上げ加速観測が強まる可能性があるほか、日米とも入札が相次ぐことが重しになる見込み。長期金利が日本銀行の上限である0.25%に近づけば指し値オペで抑制され、上昇余地は限定的になるとみられている。

市場参加者の見方

◎SMBC日興証券の奥村任金利ストラテジスト

  • 注目は米国のCPI。インフレ率が上振れれば米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利見通しが上昇し、追加的な金利上昇の可能性がある
  • 米国債市場で入札が相次ぐことも相場の上値を重くする要因
  • CPIが予想比弱い数値になってもインフレ期待は高止まりし、FRBの連続利上げ予想が後退する可能性は低いため、金利が低下基調に転じることは見込みがたい
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.19%~0.245%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • ウクライナ情勢など不透明要因は多く景気の先行きに慎重な見方が広がっているが、FRBのタカ派姿勢から米長期金利上昇が続いており、投資家は上値追いには慎重な姿勢を維持している
  • 10年債利回りが0.25%に上昇すれば日銀は指し値オペで抑えるとみられ、利回りの大幅な上昇は見込みづらいが、積極的な買い材料は乏しく上値の重い相場展開が続こう
  • 投資家の押し目買い姿勢にも変化はないが、国債入札が続くことも相場の上値を抑える要因になろう
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.21%~0.25%

国債入札予定

 対象発行予定額
12日5年利付国債2兆5000億円程度
14日20年利付国債1兆2000億円程度

日銀買い入れ予定

  対象年限買い入れ予定額
13日 1年超3年以下4750億円
  5年超10年以下5000億円
  25年超500億円
    

主な材料

  • 11日:日銀支店長会議、黒田東彦総裁あいさつ、地域経済報告
  • 11日:3月の中国の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)
  • 12日:3月の企業物価指数
  • 12日:3月の米CPI
  • 13日:3月の米PPI
  • 14日:欧州中央銀行(ECB)政策金利発表、ラガルド総裁記者会見
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