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セントルイス連銀総裁、今年3-3.25%への利上げを支持

更新日時
  • 金融当局は「後手に回っている」可能性がある-ブラード総裁
  • 現行政策金利は3ポイント程度低過ぎるとの推計を紹介
James Bullard, president and chief executive officer of the Federal Reserve Bank of St. Louis.

James Bullard, president and chief executive officer of the Federal Reserve Bank of St. Louis.

Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

米セントルイス連銀のブラード総裁は、40年ぶりの高インフレの抑制に向けて政策金利を急激に引き上げることが望ましいとの考えを示した。また5月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利上げ、ならびに金融当局のバランスシート縮小への支持を示唆した。

  総裁は7日、ミズーリ大学での講演後、記者団に対し「FOMCが今年下期に政策金利を3-3.25%に引き上げることが望ましいと考える」とし、「直面するインフレに対応するため、われわれは政策金利を適切な水準にすべく直ちに動く必要がある」と述べた。

  FOMCは3月の会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き上げ、0.25-0.5%に設定。ブラード総裁は0.5ポイントの引き上げを主張し、唯一反対票を投じた。

  ブラード総裁は、5月のFOMC会合について早まった判断を下したくはないとし、今後新たに入手するデータを考慮する考えを示した。ただその上で、「私が前回の会合でより大きな引き上げを支持していたのは明確なわけで、今回もその方向に傾くだろう」と付け加えた。

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  またバランスシートのランオフ(償還に伴う保有資産の減少)については、市場では十分理解されており、当局が5月に0.5ポイント利上げしない理由にはならないとの認識を示した。

  総裁はランオフについて、「政策金利をあるべき水準にするのを控える根拠としてランオフを利用することは、私は望ましくないと考える」とし、「政策金利をより高い水準に早期に持っていく必要があるのは極めて明白だ」と語った。

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  ミズーリ大学での講演ではブラード総裁は、「そう厳しくない想定」を活用した金融政策のベンチマークを見ると、米金融当局は過度のインフレに対応するため政策金利を3.5%程度に引き上げる必要があるかもしれないとの認識を示した。

  総裁は引き上げるべき政策金利の水準に関する自身の推計を出す上で、スタンフォード大学のジョン・テイラー教授が考案した指針「テイラー・ルール」の一種に言及した。同指針ではインフレ率と失業率、中立金利の推計が利用される。

  「この算出では、現在の政策金利は3ポイント程度低過ぎると結論付けている」とし、その結論に基づけば、金融当局は「後手に回っている」と示唆されると、ブラード総裁は述べた。 

  金融市場は既に当局の引き締めを織り込んできており、米2年債利回りは2.45%前後と、必要とされ得る金利を1ポイント下回る水準で推移していると総裁は指摘。「これを見ると、金融当局は著しく『後手に回っている』わけではないものの、フォワードガイダンスに準ずるため、なお政策金利の引き上げが必要になることが示唆される」と語った。

原題:Fed’s Bullard Favors 3%-3.25% Rates This Year to Blunt Inflation(抜粋)

(第5、6段落に総裁の発言を追加します)
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