石油備蓄1500万バレルを追加放出へ、IEA割当量の1.5倍-首相
田村康剛
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Fumio Kishida, Japan's prime minister.
Photographer: David Mareuil/Anadolu Agency岸田文雄首相は7日、石油備蓄1500万バレルを追加で放出することを明らかにした。国際エネルギー機関(IEA)の割当量の1.5倍に当たるという。
岸田首相は「エネルギー市場の安定化は重要であり、引き続き産油国への働きかけに努めるとともに、日本としてできることを前倒しで取り組んでいきたい」と述べた。
岸田首相によると、日本の放出量は米国の6000万バレルに次ぐ規模。このため、日本としては1978年に国家備蓄制度が始まって以来、初めて国家石油備蓄の放出に踏み切るとしている。
IEA加盟国は3月初めにも6000万バレルの協調放出で合意。日本も750万バレルの民間備蓄からの放出を担ったが、国際原油市況の上昇は続き、ニューヨーク原油先物は一時1バレル=130ドル台と2008年以来の高値を付けた。その後はやや落ち着き、6日の取引では5.6%安の96.23ドルと大幅続落していた。
他の発言
- 無垢(むく)の市民を殺害することは戦争犯罪、ロシアの責任は厳しく問われなければなれない
- 具体的な内容はG7とも調整中、8日以降できるだけ早く明らかにしたい-対ロシア追加制裁
- 当面、毎週政府がポーランドとの直行便の座席を借り上げてウクライナ避難民の渡航を支援
- 大規模接種会場を活用して学生への集団接種促進、国が費用を支援
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(情報の詳細や国際原油市況の動向を追記します)
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