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実質利回り上昇はFRBへの信任投票、株式相場には警鐘

A monitor with stock market information on the floor of the New York Stock Exchange on March 15, 2022. 

A monitor with stock market information on the floor of the New York Stock Exchange on March 15, 2022. 

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国の実質利回りが上昇している。これは米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを制御できるという債券トレーダーからの信任投票だが、株式相場と貴金属にはさらなる圧力となる公算が大きい。

  インフレ調整後の10年物米国債利回りは1カ月で80ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇し、6日に一時2年ぶり高水準のマイナス0.19%となった。ブレークイーブン・レートは低下し、金融当局が何としてでもインフレを抑え込むとの投資家の信頼を示している。

  しかし、これは割高なテクノロジー株などのリスク資産にとっては危険信号だ。実質利回りが大きくプラスに転じれば債券との比較で魅力が薄れるからだ。利子を生まない仮想通貨や貴金属も不利になる。

  TDセキュリティーズの新興市場・欧州チーフストラテジスト、ミタル・コテチャ氏(シンガポール在勤)は「実質利回り上昇は金融環境が引き締まることを意味する。これはリスク資産にとってマイナスだ」と指摘。「インフレ加速は市場と政策当局者の不意を突いた。われわれは今追い付こうとしている」と付け加えた。

Real yield push toward zero threatens to weigh on stocks
 
 

  投資家がFRB当局者からのタカ派的な発言に反応し実質利回りが押し上げられたため、今週はテクノロジー株を中心に株価が下落した。

  シュローダーのオーストラリア債券副責任者、 ケリー・ウッド氏は「1970年代を振り返ると、インフレが実際に低下し始めたのは実質利回りが上昇した後だ。FRBは経済を減速させインフレを抑えるために、名目金利をインフレ率以上にする必要がある」と述べた。

Tech stocks drop with bonds as Fed turns more hawkish
 
 

原題:

Real Yield Rise a Vote of Confidence in Fed, Warning for Stocks(抜粋)

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