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中国恒大債権者による訴訟、一部分散と関係者-広州単独で対応できず

  • 中国恒大の訴訟、広州で一括対応と最高人民法院が昨年判断していた
  • 広州市中級人民法院に数百件もの訴訟が集中-対応しきれず調整図る

中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債権者である金融機関の一部は、それぞれの地域で中国恒大を相手取り訴訟を提起できると伝えられた。これまでは中国恒大の創業の地である広州市の中級人民法院(地裁)が一括して訴訟を扱うとされてきたが、数百件もの訴訟が集中して対応しきれなかったため、調整されることになった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  今回の動きは今後の債務再編を控え、本土の債権者による資産保全を後押しする可能性がある。非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、浙江省や山東省にある少なくとも3つの金融機関は先月、広州市の中級人民法院ではなく、それぞれの管轄で恒大に対する訴訟を起こせると裁判所から伝えられた。一部の訴訟は既に受理されているという。

The China Evergrande Center In Hong Kong As China Evergrande and Its Units Suspend Trading
香港にある中国恒大センター(3月21日)
Photographer: Chan Long Hei/Bloomberg

  中国の最高人民法院は昨年8月、中国恒大や関連企業を相手取った訴訟は全て広州で手続きが進められるとの判断を下し、広州市中級人民法院には債権者から数百件もの訴訟が集中していた。このため、多くの銀行や信託、サプライヤーにとっては資産の差し押さえや回収までの進展が遅かった。

  昨年12月にデフォルト(債務不履行)に陥った中国恒大は、今年7月末までに暫定的な再編案を債権者に提示することを目指している。中国本土とオフショアの投資家は誰が弁済対象になるのかを巡り長期にわたる係争に備える中、中国最大級の再編の行方を注視している。

  最高人民法院の昨年8月の判断で中国恒大にとっては口座凍結に向けた債権者側の試みを先延ばしする効果があり、同社には一息つく余裕が幾分生まれていた。

  中国恒大にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。最高人民法院と広州市中級人民法院に電話したが、応答がなかった。

原題:China Allows Evergrande Creditors to Sue Locally to Recoup Debt(抜粋)

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