ソフトバンクG、3月に1414億円の自社株買い-前月比で3倍超に
日向貴彦ソフトバンクグループが3月に実施した自社株買いの総額は約1414億円と、2月の462億円から3倍超に増えた。
同社が7日に関東財務局に提出した報告書によると、3月1日から24日までに累計で約2970万株の自社株を取得。2月は約899万株を買い入れていた。ソフトバンクG株の3月の月間上昇率は8.5%。同社が筆頭株主の中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングの株価が上昇に転じた同月後半に上昇基調を強めた。
ソフトバンクGは昨年11月、株価がディスカウントされているとの判断から2022年11月8日までを期間とした1兆円の自社株買い実施を表明。3月末時点の累計取得額は約3446億円となっている。

孫正義社長はこれまで、取得期限の今年11月までに自社株買いの上限を達成したい方針を示していたが、2月までのペースは緩やかだった。ソフトバンクGにとっては現在、財務方針を堅持しながら自社株買いとビジョン・ファンドなどを通じた新規投資をバランスよく進めることが課題となっている。
こうした中、傘下の英半導体設計会社アーム株式を担保とするタームローン80億ドル(約9800億円)をJPモルガン・チェースなど11行から確保したことが4日までに分かった。
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