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エネルギーショック、欧州は影響甚大も米は対処可能-ブラックロック

  • EUの今年のエネルギー支出は対GDP比9%超と予想-米の2倍強
  • 欧州にスタグフレーションのリスク-米成長はトレンド上回る見通し
Pipework stands on the European Gas Pipeline Link (EUGAL) Radeland 2 compressor station

Pipework stands on the European Gas Pipeline Link (EUGAL) Radeland 2 compressor station

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

ロシアによるウクライナ侵攻で欧州経済が受けるエネルギーショックは、米国への影響を大きく上回る見込みだと、ブラックロック・インベストメント・グループは指摘した。

  ブラックロックの調査担当者がまとめたリポートによれば、欧州連合(EU)加盟国の今年のエネルギー支出は対域内総生産(GDP)比で9%を超える見込みだ。これは40年ぶりの高水準で、長期的な平均並みと予想される米国の水準の2倍強に相当する。2年前はEU、米国ともに約2%だった。

Bearing the Brunt

Energy burden as share of GDP

Source: Blackrock Investment Institute

  このギャップはロシアからのエネルギー供給、特に天然ガス輸入へのEUの依存度の高さを反映している。ウクライナ侵攻とそれに伴う制裁で供給確保に支障が出る恐れがあり欧州の天然ガス価格は米国をはるかに上回るペースで上昇している。

  ブラックロックは「エネルギーショックの影響は欧州で最も大きくなる見通しで、スタグフレーションのリスクがあるとわれわれはみている」と指摘した。

  米国については、消費者や企業がエネルギー価格上昇による痛手を受けるものの経済全体への影響は1970年代後半のオイルショック時に比べかなり小さい見通しだという。米国は今やエネルギーの純輸出国で、エネルギー効率がより高い経済になっている上に、新型コロナウイルス禍から力強く脱却しているためだと説明。「米成長率は引き続きトレンドを上回ると予想される」とした。

原題:

Energy Shock Is Huge for EU, Manageable in U.S., Blackrock Says(抜粋)

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