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ペルー大統領、首都封鎖を解除-暴動を抑えるため実力行使も

  • ペルーはここ20年余りで最悪のインフレ状況に見舞われている
  • 固定給のない非正規雇用のバス運転手らは4日にストライキを開始
Pedro Castillo, Peru's president

Pedro Castillo, Peru's president

Photographer: Angela Ponce/Bloomberg

ペルーのカスティジョ大統領はインフレ高進に抗議するデモ活動を抑えるため発令していた首都リマの封鎖措置を解除した。

  5日早くに始まったリマの封鎖は同日いっぱい続く予定だったが、午後に議会側との会合が開かれるとすぐに打ち切られた。多くの議会指導者が大統領に対し、封鎖措置は基本的権利を制限するとし、封鎖を解くよう求めた。

  コングレソTVで放映された議会側との会合で、外出禁止令の解除を発表した大統領は直ちに議事堂を去った。野党はデモ参加者に議事堂近くで集会を開くよう促し、一部の参加者は治安部隊に対し投石を行ったほか、警察は抗議活動を抑えようと催涙ガスを使用している。

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ペルーの首都リマ。バリケードの鎮火に当たる警官(4日)
Photographer: Gian Masko/AFP/Getty Inages

  司法当局の本部が襲撃され、チャバリ内相は暴徒が警察を襲っており、警官は暴力を阻止するため実力行使に訴えると述べた。複数の主なテレビチャンネルが警察やジャーナリストに対しデモ参加者の一部が投石しているのを映し出した。

  ペルーはここ20年余りで最悪のインフレ状況となっており、内閣は先に議員らの会合を開き対応を模索。 国会のカモネス副議長は「国民の問題に取り組むために協力を始めるべきだ」と現地ラジオ局RPPに対し述べた。

  インフレ加速が招いた抗議活動の激化が政治と経済に影響を及ぼすとの懸念がトレーダーの間に広がる中で、ペルー通貨ソルは5日、1.46%下落し1ドル=3.698ソルとなった。ソルは4日、激化した抗議活動を抑えるため政府が軍隊を配置する前には今年の高値に達していた。

Peru's President Names His Fourth Prime Minister Since July
カスティジョ大統領
Photographer: Angela Ponce/Bloomberg

  昨年7月に就任したカスティジョ大統領に対してすでに2回の弾劾決議案が投票にかけられており、2回目の決議案は先月否決されたばかり。

  肥料や燃料の値上がりに抗議する農民やトラック運転手らがデモ活動に参加し、リマへの食料供給に一時的な混乱も生じた。物価高騰に苦しむ国民への支援措置として、大統領は週末、燃料税を引き下げ、最低賃金を10%引き上げたが、固定給のない非正規で雇用されているバス運転手らは4日にストライキを開始した。

原題:Peru’s President Lifts Lockdown of Lima Amid Rising Unrest (1)、Lima Protesters Raid Peru’s Judiciary Headquarters(抜粋)

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