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EUが新たな対ロシア制裁準備、民間人犠牲者とされる画像が動かす

  • EU、追加制裁に「緊急に」取り組む-6日にも提示へ
  • マクロン仏大統領、石油や石炭に言及-ドイツも姿勢変化の兆し
Volodymyr Zelensky in Bucha.

Volodymyr Zelensky in Bucha.

Photographer: RONALDO SCHEMIDT/AFP/Getty

欧州連合(EU)はロシアに対する追加制裁を準備していると明らかにした。ロシア軍は戦争犯罪に相当する残虐な行為を民間人に行った疑いがあり、EUは激しく非難している。

  欧州委員会のボレル副委員長(外交安全保障上級代表)は、「大勢の民間人犠牲者を映し出した忘れることのできない画像」はロシア軍に責任があると糾弾し、「緊急に」追加制裁に取り組むと、EU加盟27カ国を代表して発表した。

  ウクライナ軍が奪還した町の通りに死者が横たわっている数々の画像について、ロシア国防省はウクライナ政府の「挑発」だと反論。ロシア大統領府のペスコフ報道官は4日、同国軍が首都キーウ(キエフ)近郊のブチャで民間人を殺害したとの疑惑をロシアは「断固否定する」とあらためて強調した。

EU加盟国の一部は対ロシア追加制裁を推進している。ブルームバーグ記者がリポート
Source: Bloomberg

  マクロン仏大統領はEUによる新たな制裁が向こう数日間で協議されるとし、「極めて明確な措置」を求めた。

  マクロン氏はラジオインタビューで、「一連の制裁を支持する。特に石炭と石油だ。これらはとりわけ害になっていることが分かっている」と発言。フランスは追加措置についてドイツをはじめ欧州他国と協調するとし、「それがわれわれの守る価値観と共通の尊厳であることを示さなくてはならない」と語った。

  EUの行政執行機関、欧州委員会がこれまでに加盟国と協調してまとめてきた制裁案は、大半が抜け穴をふさぐ措置や既存の制裁を強化する措置、個人の制裁対象者を拡大する措置などだった。

  EUの新たな制裁パッケージは6日にも提示される見通し。

  だが、ロシア軍が武器を持たない民間人を処刑したと報じられ、ポーランドやエストニアなどの一部加盟国はこうした措置では十分でないと主張し、ロシアのエネルギーセクターを含めた一層強力かつ新たな制裁パッケージを可及的速やかに議論するよう求めている。

  ドイツなどロシア産ガスに大きく依存する国々はエネルギーセクターや海運、その他の主要産業への制裁に反対してきた。EUの制裁は全加盟国の賛成を必要とする。

  ただ、ドイツ政府内で空気が変わりつつある兆しがある。ショルツ首相は3日にベルリンで、同国と同盟国はロシアに対する「追加措置」に数日中に同意すると発表した。同首相は詳細には踏み込まず、ドイツが輸入するガスや石油、石炭には言及しなかった。

原題:

Horrors of Bucha Push Europe Toward New Sanctions on Russia (1)(抜粋)

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