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【ウクライナ】ゼレンスキー氏が安保理演説へ、米は週内に追加制裁

更新日時
  • EU財務相も新たな対ロシア制裁を5日に議論-ユーログループ議長
  • G7とロシア産原油・天然ガス禁輸を協議-ウクライナ外相
ロシアによる攻撃を受け、黒煙を上げる石油精製所(オデーサ、4月3日)

ロシアによる攻撃を受け、黒煙を上げる石油精製所(オデーサ、4月3日)

Photographer: BULENT KILIC/AFP

ウクライナのゼレンスキー大統領は5日に国連安全保障理事会とスペイン議会で演説すると明らかにした。

  ウクライナ国防省は、ロシア軍が同国南部で戦術的な優位を得るため部隊を再編している兆候が見られると指摘。ロシア軍が新たな攻撃の準備を進める中で、燃料を貯蔵し、負傷者を受け入れる病院を組織している兆しもあると明らかにした。ウクライナ当局者はロシア軍が北部ハリコフの制圧を目指していると警告した。

  ウクライナ北部の町でロシア軍が行ったとされる残虐な行為を巡り国際社会の非難が強まる中、米国は週内に対ロシア追加制裁を発表する予定と表明。バイデン米大統領は、ロシアのプーチン大統領が戦争犯罪で法の裁きを受ける可能性があると述べた。

戦争犯罪とは何か、プーチン大統領訴追の可能性はあるか-QuickTake

  サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、バイデン大統領がロシアのウクライナでの戦争を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」とはまだ見なしていない理由について、「ウクライナの人々の生命を組織的に奪う水準には至っていない」ためだと説明。状況を引き続き注視するとした。ゼレンスキー大統領はキーウ(キエフ)近郊での民間人殺害について、ジェノサイドだと訴えていた。

  欧州連合(EU)はキーウ近郊の残虐行為の責任はロシアにあるとする声明を発表。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のドナフー議長(アイルランド財務相)は5日のEU財務相会議で新たな対ロシア制裁を協議すると明らかにした。ロシアは民間人殺害を否定しているが、証拠は示していない。

EU財務相、新たな対ロ制裁を5日に協議-ユーログループ議長

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ロシアによる攻撃を受け、黒煙を上げる石油精製所(オデーサ、4月3日)
Source: AFP
コラム

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

ウクライナ大統領、5日に国連安保理で演説

  ウクライナのゼレンスキー大統領は5日に国連安全保障理事会で演説すると明らかにした。スペイン議会でも演説する予定だと定例ビデオ演説で語った。

  また首都キーフ郊外のブチャ以外の地域でも、さらに多くの民間人が殺害された可能性があると指摘した。

G7とロシア産原油・天然ガス禁輸を協議-ウクライナ外相

  ウクライナのクレバ外相は4日、主要7カ国(G7)とロシア産原油・天然ガスの禁輸を協議していることを明らかにした。

G7とロシア産原油・天然ガス禁輸を協議-ウクライナ外相

シカゴ小麦が反発、2週間ぶりの大幅上昇-黒海地域の輸出懸念再燃

  シカゴの小麦先物相場は4日、2.6%高と2週間ぶりの大幅上昇となった。ロシアのウクライナ侵攻の影響を受ける黒海地域からの農作物輸出に関する懸念が再燃した。トウモロコシと大豆の先物も上げた。

ロシア軍が部隊再配置、東部に攻撃集中へ-米大統領補佐官

  サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は4日、ロシアが戦争の目標を大幅修正し、ウクライナ東部のドンバスとルガンスクへの攻撃に集中するため軍部隊を再配置しているとする米国の分析を明らかにした。

  サリバン氏は、米国が今週中に追加の対ロシア制裁を発表することも明らかにした。ロシアに対するエネルギー分野での新たな制裁について同盟国と協議しているという。

ロシア軍が部隊再配置、ウクライナ東部に攻撃集中へ-米大統領補佐官

ドイツとフランス、ロシア外交官合計75人追放

  ドイツはスパイ機関との関係が疑われる在ベルリンのロシア大使館員40人を国外追放にする。ウクライナのキーウ(キエフ)近郊のブチャでロシア軍撤退後に民間人とみられる多数の遺体が見つかったことへの最初の対応となる。フランスも「安全保障上の利益に反する」活動を理由に外交官35人を追放する。外務省当局者2人が明らかにした。

ドイツとフランス、ロシア外交官合計75人追放-ブチャの残虐性に言及

プーチン大統領は「残忍」、バイデン米大統領が発言

  バイデン米大統領はウクライナの民間人に対して行われたとされる残虐行為を非難し、プーチン大統領は追加制裁に直面するだろうと語った。バイデン氏は記者団に対し、「この男は残忍だ。ブチャで起きていることは常軌を逸しており、それは誰もが目にしている」と述べ、プーチン氏に「責任を取らせなくてはならない」と主張。

  プーチン氏を「戦争犯罪人」だとあらためて評し、収集される証拠を基に戦争犯罪として裁かれる可能性があると述べた。

バイデン氏、プーチン氏を「戦争犯罪人」と非難-対ロ追加制裁へ

キーウに攻撃リスク依然ある-米国防総省

  ロシア軍はウクライナ東部に戦力を振り向けているが、首都キーウ(キエフ)は攻撃を受けるリスクが依然あると、米国防総省の高官が記者団に語った。ロシア軍がキーウ周辺に展開した約20の大隊戦術グループ(BTG)のうち、およそ3分の1がまだとどまっており、残りはベラルーシ領内に入ったかその途上にあるという。

マリウポリ市長:ロシアの攻撃は続いている

  ウクライナ南東部の港湾都市マリウポリのボイチェンコ市長はオンライン形式で会見し、ロシア軍の攻撃が続く中で約13万人の市民が劣悪な環境下で身動きが取れなくなっていると説明した。

中国外相、ウクライナ外相と電話会談-戦争はいずれ終結

  中国の王毅外相は4日、ウクライナのクレバ外相と電話会談し、中国はロシア・ウクライナ間の和平協議を歓迎すると伝えた。中国外務省が声明を発表した。

中国外相、ウクライナの戦争はいずれ終結-安全保障維持の重要性強調

ドイツ銀CEO、ロシア産エネルギーの禁止を警告

  ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)らドイツ企業の幹部や政治家の間で、ロシアのエネルギー供給が途絶えれば独経済に深刻な影響が及ぶと警告する声が増えている。ゼービング氏は記者会見で、すでに高インフレにあえぐドイツは「ロシア産の石油・天然ガスの輸入や供給が停止すれば、状況はさらに悪化する」とし、「ドイツの明らかなリセッション(景気後退)は恐らく避けられないだろう」と語った。

オーストリア、ロシア産ガスの禁輸は支持しない

  オーストリアはロシア産ガス輸入に対するEUの禁止措置をいかなる形であれ支持しないと、シャレンベルク外相が公共ラジオ局ORFに語った。ロシア政府に対する懲罰的な措置を強化する方法は他にもあると主張した。同国はエネルギー需要の約25%をガスで賄っており、ガス供給の約8割をロシア産が占める。

ロシア産エネルギーの禁止、欧州をまひさせず

  ロシア産エネルギーの輸入を停止してもフランス経済への影響は「それほど大きくなく」、国内総生産(GDP)で最大0.3%の押し下げにとどまるだろうと、フランス政府に分析を提供する経済分析評議会(CAE)が指摘した。

  ドイツ経済は最も悲観的なシナリオで3%の押し下げ、リトアニア、ブルガリア、スロバキア、フィンランド、チェコも1-5%の押し下げがあるかもしれないとしつつ、企業はエネルギー源を代替できるためロシア産エネルギー供給禁止の影響は比較的軽減できるだろうと分析した。

イタリア、ロシア産ガスへの制裁を拒否しない

  イタリアはロシア産ガスへの制裁を拒否しないと、ディマイオ外相がザグレブでの会合の傍らでANSA通信に対して語った。

ロシア大統領府:民間人殺害の疑惑「断固否定する」

  キーウ(キエフ)近郊のブチャでロシア軍が民間人を殺害したとの疑惑について、ロシアは「断固否定する」と大統領府のペスコフ報道官が4日述べた。ただ、現場の画像・映像は捏造(ねつぞう)だとするロシア政府の主張を裏付ける証拠は提示しなかった。

  ペスコフ氏は外国の首脳に対し、この件で調査が始まる前に見解の表明を急ぐべきではないと指摘した。

EU、ウクライナでの残虐行為の責任はロシアにある

  欧州連合(EU)はウクライナでの残虐行為の責任はロシアにあるとする声明を発表。可能な限りの強い言葉でこうした行為を非難するとし、プーチン大統領に戦争を即時かつ無条件で戦争をやめるよう求めた。

ポーランド首相、ロシア人向けのEUビザ禁止を提案

  ボーランドのモラウィエツキ首相はロシア市民向けの欧州連合(EU)ビザ(査証)発給を域内全域で禁止することを提案し、こうした措置が「不可欠」だとワルシャワでの記者会見で語った。ウクライナ人に対する「ジェノサイド(民族大量虐殺)」への国際的な調査と対ロシア制裁の強化を呼び掛け、現在の制裁は機能していないと主張した。

マクロン仏大統領、戦争犯罪の明確な証拠と指摘

  マクロン仏大統領はブチャにはロシアによる戦争犯罪の明確な証拠があり、新たな制裁措置を必要としているとラジオインタビューで述べた。「こうした犯罪の背後にいる人々はこの責任をとらなければならない。正義なくして平和はない」と語った。

ロシア債保有者は警戒緩めず、今後の返済に不安-5月最終週が焦点

  ロシアのプーチン政権が国際的な制裁の影響を乗り切り、デフォルト(債務不履行)を回避しようとする中、同国国債の保有者は支払いが今後も行われるかを注視している。米国が対ロ制裁に免除措置を設けていることで海外のロシア債保有者はこれまでのところ支払いを受けられているが、それがいつまで続くかは分からない。焦点は5月終盤にシフトしている。

ロシア債保有者は警戒緩めず、今後の返済に不安-5月最終週が焦点

中国国有企業、安価なロシア産LNG購入に前向き-関係者

   中国トップクラスの液化天然ガス(LNG)輸入企業がロシアからの追加購入を慎重に検討している。大半の買い手が避け、値下がりしているロシア産LNGを買い時とみているもようだ。事情を知る関係者によれば、シノペック(中国石油化工)やペトロチャイナ(中国石油)を含む中国国有企業はロシアが出荷するLNGのスポット取引について、大幅に値引きされた水準での購入に向け供給側と協議している。

中国国有企業、安価なロシア産LNG購入に前向き-関係者

ドイツ、一部ロシア外交官の国外追放処分の是非判断へ-ビルト紙

  ドイツのショルツ首相は今週、スパイ行為が疑われる「かなりの数」のロシア人外交官について国外追放処分とするかどうか決定を下す。独紙ビルトが情報源を明らかにせず報じた。100人ものスパイが追放処分となる可能性があるという。

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原題:Ukraine Update: Zelenskiy to Address UN Security Council TuesdayUkraine Update: Germany Expels Russians as Biden Slams Putin(抜粋)

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