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ビットコイン、レンジ脱却後に新たな節目に接近-「だまし」警戒も

  • 「ビットコインのレンジ取引はピンポンゲームのよう」とクライン氏
  • ビットコインとS&P500種の相関係数は最高水準近く
An illuminated Bitcoin icon and NFT art on display at the NFT LA conference in Los Angeles, California, U.S., on Wednesday, March 30, 2022. 

An illuminated Bitcoin icon and NFT art on display at the NFT LA conference in Los Angeles, California, U.S., on Wednesday, March 30, 2022. 

Photographer: Bing Guan/Bloomberg

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは、3月下旬にここ数カ月で最も狭い取引レンジから脱却した。ここにきて新たな主要トレンドラインに接近しており、投資家はテクニカル分析上の「だまし」に終わらないかどうか見極めようとしている。

  今年厳しいスタートを切ったビットコインは、 資産家マイケル・ノボグラーツ氏が数週間前に予想した3万-5万ドルのレンジ上限付近で推移している。暗号資産投資会社ギャラクシー・デジタル・ホールディングスの最高経営責任者(CEO)を務める同氏は3月31日、新たな予想は示さなかったが仮想通貨について「一段と前向きになっている」と述べた。それ以前には、米金融当局の利上げに伴い2022年は大幅上昇を見込めないと警告していた。 

  ビットコインは3月26日まで51日間にわたり、50日平均の10%以内で取引された。ブルームバーグの集計データによると、狭いレンジの取引としては2020年7月以来最長。このレンジからの脱却で年初来の下げを消したが、昨年11月に付けた過去最高値をなお約30%下回っている。

  今は200日移動平均というさらに重要とみられる閾値(いきち)に近づいている。4月1日時点ではこの基準を95日間下回っており、これは2019年4月以来最長。3月28日には200日移動平均の1%以内となり、現在は約4%の乖離(かいり)だ。

Bitcoin is trading below the 200-day moving average
 
Bloomberg 

  デジタル資産は市場の他の多くの高リスク分野と同様に米金融当局のインフレ抑制への取り組みやロシアのウクライナ侵攻に伴う混乱で痛手を受けている。ビットコインもこの影響で方向感の定まらない値動きとなっている。

  ビットコインIRA共同創業者のクリス・クライン最高執行責任者(COO)は「ビットコインのレンジ取引はピンポンゲームのように見え始めている」とし、「仮想通貨だけでなく市場全体に逆風が吹いている。インフレも一時的ではない。利上げを巡る不透明感があるほか、リセッション(景気後退)も取り沙汰されている。様子見の動きも多い」と分析した。

  ビットコインは株価と同じ方向に動く傾向があるとの見方が今年に入ってから広がっている。ビットコインが3月に小規模な急騰を遂げた期間にS&P500種株価指数は6%上昇した。ビットコインとS&P500種の90日相関係数は現時点で0.55と、ブルームバーグ集計開始以降の最高水準近くだ。相関係数の1は同じ方向、マイナス1は反対方向の動きを示す。

Correlation between Bitcoin and stocks remains positive
 
Bloomberg

  ジェームス・マルコム氏らUBSのストラテジストは仮想通貨への幅広い関心の高まりを裏付ける兆候を見つけにくいと指摘。オンラインでの検索も低調で、先物取引高も抑制されている点などに言及した。

  マルコム氏は強気派、弱気派ともに説得力のある材料を提示できる状況にあると説明。「悲観的な内容を語りたければ、11月の水準をなお35%下回っている」と言うことができ、楽観的な内容を語りたければ、1月の安値を「45%上回っている」と言えると述べた。

relates to ビットコイン、レンジ脱却後に新たな節目に接近-「だまし」警戒も
Source: UBS
Source: Bloomberg

 

原題:

Bitcoin Breakout Is Making Proponents Wary of Another Fakeout(抜粋)

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