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ロシア、エネルギー輸出で今年約40兆円の収入へ-禁輸なければ

  • 今年の経常黒字は過去最大へ、IIFとゴールドマン予想
  • エネルギー輸出禁止なら、見通しは完全に変わる可能性
Oil and gas account for about half of Russia’s exports.

Oil and gas account for about half of Russia’s exports.

Source: Bloomberg

ウクライナ侵攻開始から1カ余りが過ぎ、ロシア経済はぐらついている。だが、最大の貿易相手国のいくつかがロシア産エネルギーの輸入禁止にかじを切らない限り、強固なバランスシートを武器に立ち直る可能性がある。

  ロシアの消費者にはインフレが襲い始め、政府は外国からの金融制裁にあえぐ。それでもロシアのエネルギー輸出による今年の収入は3210億ドル(約39兆4000億円)に上り、前年を3割余り上回るだろうと、ブルームバーグ・エコノミクスは予想。国際金融協会(IIF)はロシアの経常黒字は過去最大に上るペースで、今年通年で2400億ドルに達する可能性があるとみている。

  ロビン・ブルックス氏らIIFのエコノミストらは、「ロシアの経常黒字の単一で最大の要因は、依然として強固であるように見える」とリポートで指摘。「現在の制裁が科されてはいても、大規模なハードカレンシーがロシアには引き続き流入する見通しだ」と述べた。

  ただ、エネルギー輸出が禁止される場合には、見通しが完全に変わる可能性もある。そうでなくともロシアの石油輸出と生産はすでに減少しつつある。国際エネルギー機関(IEA)によれば、ロシアの来月の原油生産量は約25%減少する可能性がある。

Dollar Lifeline

Russia is set for another year of higher energy earnings

Source: Bloomberg Economics

Note: * Revenue calculated for 2022 based on current prices

  ロシアのウクライナ侵攻に対する非難が広がる中で、ロシア産エネルギーの従来の買い手の多くは代替供給先の模索や、ロシアとの新規契約停止を選択している。ロシア産エネルギーの購入を続ける国々もあるが、インドなどには大幅な値引き価格が提示されている。

  石油とガスはロシアの輸出のほぼ半分を占め、昨年の歳入の約40%に寄与した。

  TSロンバードは、ルーブルの大幅下落と原油高がロシアの今年の歳入を8兆5000億ルーブル(約12兆7000億円)押し上げるだろうと試算。ゴールドマン・サックス・グループはロシアの今年の経常黒字見通しを2050億ドルに上方修正し、これによりロシア中銀は民間セクターの需要に応じられるだけの外貨を確保でき、最終的に資本規制の緩和が可能になるかもしれないと予想した。

原題:

Putin Set for $321 Billion Windfall If Oil, Gas Keep Flowing(抜粋)

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