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【ウクライナ】民間人虐殺とされる画像、ウクライナが国際捜査を要請

更新日時
  • ロシア大統領府は画像は捏造、仕組まれたものだと反論
  • EUの対ロ追加制裁、一部加盟国求める-「戦争犯罪」報告受け

ウクライナは首都キーウ(キエフ)近郊のブチャなどでロシア兵が戦争犯罪を行ったと主張し、証拠収集を国際刑事裁判所(ICC)に求めた。現地からとされる画像には、惨殺された民間人の遺体とみられるものが映っており、ドイツやフランス、イタリアなどはロシアを非難。これに対しロシア大統領府のペスコフ報道官は、画像の多くは捏造(ねつぞう)されていると反論した。 

  ウクライナのポドリャク大統領府顧問は、キーウ近郊のブチャからロシア軍が撤退後、両手を縛られて同国軍に射殺された複数の民間人の遺体が路上に残されているのが見つかったとツイッター投稿で明らかにした。

  国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは声明で、チェルニヒウやハルキウ、キーウなどで明らかにロシア軍による戦争犯罪の事例を記録したと発表した。  

  黒海沿岸の都市オデーサ(オデッサ)では3日午前に複数の爆発が起きた。ロシア国防省は製油所と燃料貯蔵庫を攻撃したとしている。

  ウクライナ軍はオデーサに近い隣国モルドバのトランスニストリア地域でロシア軍が兵力を増強していると警告した。トランスニストリアの当局者はウクライナ側の主張を否定した。

  ロシアとウクライナは4日にオンライン形式で協議を再開する。ロシアの交渉団を率いるメジンスキー大統領補佐官が明らかにしたもので、中立化や非核化でウクライナ側が「より現実的」になっていると主張した。ただ、両国首脳会談に提示できる条約草案は用意ができていないという。インタファクス通信が報じた。

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ロシアによる攻撃を受け、黒煙を上げる石油精製所(オデーサ、4月3日)
Source: AFP
コラム

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

EUの対ロシア追加制裁、一部加盟国求める-「戦争犯罪」報告受け

  欧州連合(EU)の一部加盟国はウクライナの都市で非武装の民間人がロシア軍に殺害されたとの複数の報告を受け、EUに速やかな対ロシア追加制裁を求めている。事情に詳しい複数の外交官が明らかにした。

EUの対ロシア追加制裁、一部加盟国求める-「戦争犯罪」報告受け

ロシアが国連安保理緊急会合要請

  ロシアは国連安全保障理事会に4日の緊急会合開催を要請した。ロシアのポリャンスキー国連次席大使はツイッターで、キーフ郊外のブチャでのウクライナの「悪質な挑発」を議論するため要請したと明らかにした。

ポーランド首相、EU首脳会議開催要請

  ポーランドのモラウィエツキ首相はブチャでの民間人殺害を議論するため、緊急のEU首脳会議開催を求めた。同首相はEUが即刻、ロシアとの全ての貿易関係を断つべきだと述べた。

米国務長官、ルーブル反発は持続不可能

  ブリンケン米国務長官は、ロシア当局の大規模操作が後押ししたルーブルの反発は持続不可能だと指摘した。

欧州主要国の首脳、ロシアを非難

  欧州各国政府はウクライナの民間人の遺体とされる画像を巡ってロシアを非難。フランスのマクロン大統領は、この画像は「耐え難い」とし、ロシア当局は「こうした犯罪への責任を取る必要があるだろう」と主張した。イタリアのドラギ首相も「戦慄(せんりつ)を覚えるこうした行為を断固非難する」と語った。

  ミシェルEU大統領(常任議長)は「EUによる追加制裁と追加支援の準備が進んでいる」とツイートした。

ロシア大統領府は反論  

  ロシア大統領府のペスコフ報道官は、キーウ近郊でロシア軍が戦争犯罪を犯したというウクライナ側の主張を退けた。同報道官は「多くのフェイクや仕組まれた画像があるのは明らかだ」と、テキストメッセージで指摘した。

  ロシア国防省もキーウ近郊ブチャでの民間人殺害への関与を否定。ロシア軍は3月30日にこの町を離れており、同軍が駐留していた時期に「地元住民は一人として暴力的行為の犠牲になっていない」と反論した。

ウクライナ、国際刑事裁判所に捜査団派遣求める  

  ウクライナのクレバ外相は、同国が国際刑事裁判所(ICC)に対し、ロシア軍による「戦争犯罪」を捜査するチームの派遣を求めると述べた。同相は英タイムズ・ラジオで3日、「遺体がそこかしこに転がっている」と説明した。

地雷を発見

  ウクライナの首都キーウ地域で地雷撤去に当たっている部隊は2日、3月初めに激しい戦闘のあった近郊のイルピンで643個の地雷を見つけた。同国国家緊急サービスが報告した。

対ロシア制裁、さらに強化していく方法しかない-萩生田経産相

  萩生田光一経済産業相は3日朝のNHKの討論番組で、ロシアへの制裁措置について「今の段階ではさらに制裁を強化していく方法しかない」と認識を示した。

ロシア軍が北部からゆっくりと撤退-ウクライナ大統領

  ウクライナのゼレンスキー大統領は2日早朝にキーウからビデオ演説し、同国北部からロシア軍がゆっくりとではあるが目に見える形で引き揚げつつあると指摘した。

習主席とゼレンスキー大統領の電話会談は時間の問題

  中国外務省欧州局の王鲁彤局長は2日に北京で記者会見し、習近平国家主席とウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談は時間の問題だと述べ、「常に議題になっている」と話した。 

米政府、旧ソ連製戦車移送を支援へ

  ホワイトハウスはウクライナ東部ドンバス地方の防衛をサポートするため、同盟国による旧ソ連製戦車の同国への移送を支援する。米紙ニューヨーク・タイムズが匿名の米当局者の話を引用して伝えた。当局者は同紙に対し、移送が近く始まると述べた一方で、どの国から何台の戦車が送られるかについては言及を控えた。今回の決定はゼレンスキー大統領からの要請に対応した措置だという。

米、3億ドル相当の軍装備品など追加提供

  米国防総省はウクライナに3億ドル(約370億円)相当の軍装備品と医療支援を追加で提供する。支援には武装ドローン「スイッチブレード」も含まれる。

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原題:Ukraine Update: Poland Seeks EU Meeting Amid Outrage Over BuchaUkraine Update: Kyiv Urges International Probe of Bucha EventsEurope Warns Russia Faces New Sanctions for ‘War Crimes’ (2)Ukraine Update: Zelenskiy Says War Focus Shifting East and SouthUkraine Update: Kyiv Warns Russia Is Adding Troops in Moldova(抜粋)

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