コンテンツにスキップする

中国共産党、投資家に言質与えず-臆測呼ぶ114文字の政治局声明

  • 3月28日の会議後に出された政治局声明は114文字という異例の短さ
  • 政治局はすぐに変更され得る政策に縛られたくない-ミッター教授

中国共産党中央政治局が3月28日に不思議なほど短い声明を発表したとき、新型コロナウイルス禍や景気減速、ロシアがウクライナに仕掛けた戦争に対する中国の方針に関する手掛かりが得られると期待していた投資家は落胆した。

  同日の会議後に出された114文字の声明は、10年間に及ぶ習近平総書記体制で最短なのはもちろんのこと、具体的に何が議題だったのかも明示されていなかった。こんなことは初めてだ。これまでの会議後に発表されてきた声明は平均1460文字程度だった。ブルームバーグが約111本の声明を分析した。

  ソーシャルメディア「微博(ウェイボ)」の国営新華社通信アカウントは、政治局員が同月21日に起きた中国東方航空機墜落の犠牲者を悼む黙祷をした後、「最近の工作事案を研究」したとだけ伝えている。

Xi Jinping
習近平氏
Photographer:Ju Peng/Xinhua/Getty Images

  政治局の極端な秘密体質は、一般の中国国民が今回の声明がこれほど短い理由を決して知ることがないだろうということを意味している。国営メディアが政治局の活動について追加的な声明を報じるということはあり得る。共産党は時折、国家主席でもある習氏が語った詳細を数カ月後、あるいは数年後に公表する。

  オックスフォード大学のラナ・ミッター教授(中国政治)は、不確実なこの時期に共産党は最大限の柔軟性を確保するため公式に何かを発表することを避けようとしている可能性があるとみている。中国関連の著書も多い同教授は「政治局声明は通常、指導部が決めた意思を反映している」と指摘し、「急速な変化に対応する判断を必要」とする幾つかの問題があり、「数日または数時間以内に変更する必要があるかもしれない政策に縛られることを政治局は望んでいない」との見方を示した。

  共産党は5年に1度の党大会開催を年内に控えており、これまでの慣例を破る3期目を目指す習氏にとって、今は極めて微妙な時期だ。党は3月29日に地方政府の党トップ3人の指名を発表。前日の政治局会議で人事異動が取り上げられたことが示唆される。これとは別に、新華社は汚職調査の結果を踏まえ、司法相だった傅政華氏が党から追放されたと報じた。

中国、政治の混乱期に突入-来年の党大会控え「粛清」続くか

 会議文字数議題
2022年3月28日114公表せず
2018年12月26日522政治・法務問題
2017年11月30日524党規問題
2014年12月5日532周永康元政治局常務委員の党籍剥奪
2020年10月16日564成都・重慶の開発

 

  シンガポール国立大学の荘嘉穎準教授(政治学)は今回の声明について「実際に非常に短い」とした上で、「中国国内と世界は恐らく何らかの方向性や明確さを期待しながら、この時点で共産党指導部が何をしているのかを注意深く見守っている。そうした中で、政治局が自らのペースを崩すことはないと表明しているかのようだ」と述べた。

原題:Xi Keeps China Investors Guessing With Mystery Politburo Meeting(抜粋)

 

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE