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【債券週間展望】長期金利低下か、日銀買い入れ増額でードル円底堅い

4月第1週(4-8日)の債券市場では、長期金利が低下すると予想されている。日本銀行が国債買い入れオペの増額で金利上昇を抑制する姿勢を示したことで買い安心感が出ている。景気先行きへの警戒感から米長期金利の上昇圧力に一服感が出ていることも相場を支えるとみられている。

市場参加者の見方

◎auじぶん銀行の山下周チーフエコノミスト

  • 日銀による指し値オペや4-6月期の長期国債買い入れオペの増額などで全ゾーンにわたって金利を安定させる姿勢が示されたことから、相場の振れ幅は小さくなるだろう
  • 米金利が上昇しても、追随して上がりづらくなった。その中にあって、どこが投資のレベルかを見極める上で10年債と30年債の入札は試金石になる
  • 特に先行きを考えた時に、一方向に金利が下がる環境になりづらいことを考えると、特に30年国債入札の水準見極めは難しいものになりそう
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.17%~0.23%

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 基本的には堅調な展開で金利は下がりやすいと予想している
  • ポイントは2つで、1つは米国で逆イールドの発生で急激な利上げの景気下押し圧力に焦点が向き始めていること。もう1つは日銀がイールドカーブ全体の過度な上昇は容認しないスタンスを示したこと
  • 10年債入札は金利水準が高く、日銀のサポートがあることや米国の景気先行き不安もあり、需要はしっかり集まるだろう
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.175%~0.225%

国債入札予定

 対象発行予定額
5日10年利付国債2兆7000億円程度
7日30年利付国債9000億円程度

日銀買い入れ予定

  対象年限買い入れ予定額
4日 1年超3年以下4750億円
  3年超5年以下4750億円
  10年超25年以下1250億円
8日 1年超3年以下4750億円
  3年超5年以下4750億円
  5年超10年以下5000億円
  変動利付債300億円

為替週間見通し

  ドル・円相場は底堅い動きが見込まれる。日米金利差拡大への意識が引き続き上昇要因となる一方で、米国による石油備蓄の放出を受けた原油価格の下落はドルの上値を抑えそうだ。また新年度入りを受けた国内実需の対外投資行動が見られるかもポイントになりそう。

ドル・円データは午後2時45分現在

週間予想

(ブルームバーグ 為替レート予想モデル)

120円31銭~124円42銭
1週間物予想変動率10.910%
1週間物リスクリバーサル0.048%のドルコール・円プットオーバー

                                

◎三菱UFJ銀行の関戸孝洋チーフジャパンストラテジスト

  • 円金利は日銀の再三にわたるオペや3月償還の再投資で抑制された状態になる一方、米金利は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などの公表もあり高止まる公算が大きい
  • ドル・円は日米金利差を支えに強気のバイアスが続くとみており、121円~124円のレンジで底堅い展開を見込んでいる
  • ただ、米国の石油備蓄の放出などで原油先物価格が下落しやすく、この点はドルの上値を抑えることになりそう
3月のドル・円の推移
 
 

主な材料

  • 5日:ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事、講演
  • 6日:FOMC議事要旨(3月15、16日開催分)
  • 8日:2月国際収支
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