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バイデン氏、戦略石油備蓄の大量放出命じる-米企業に増産呼び掛け

  • ガソリン高騰は「プーチンによる価格押し上げ」だとロ大統領を非難
  • 公有地の掘削リースの未使用企業から費用徴収すべきだとも発言

バイデン米大統領は3月31日、米国の戦略石油備蓄から1日当たり100万バレルを今後6カ月間で放出する計画について、外国からのエネルギー供給への依存脱却を達成する礎を築くものになると説明した。

  バイデン氏は今年に入ってからのガソリン価格高騰について、「プーチンによる価格押し上げ」だと表現し、ウクライナ軍事侵攻を命じたロシア大統領を非難した。ただ、増産に消極的な米石油企業にも批判の矛先を向け、連邦政府公有地で掘削リースが未使用の企業から費用を徴収する措置に動くよう議会に呼び掛けた。

バイデン米大統領は、戦略石油備蓄から1日当たり100万バレルを6カ月間で放出する計画について、外国からのエネルギー供給への依存脱却を達成する礎を築くものになると説明した
Source: Bloomberg

  バイデン氏は、ホワイトハウスが過去最大規模となる戦略石油備蓄の放出を発表した後に演説し、「企業の責任は株主だけではなく、顧客やコミュニティー、国にも及ぶ」と指摘。感染症の「パンデミック(世界的大流行)やウラジーミル・プーチンに便乗し、米国の家庭を犠牲にして利益を増やすべきではない」と語った。

  大統領はさらに、住宅の耐候性向上で住宅所有者を支援するため30億ドル(約3650億円)余りを提供する計画を掲げるとともに、電気自動車(EV)などのバッテリーに必要な主要鉱物の国内生産を促すため、冷戦時代の1950年に制定された「国防生産法」を発動すると表明した。

  「米国で真の長期的なエネルギー独立性をきっぱりと打ち出す時だ」とバイデン氏は語り、「駆け引きしている場合ではない」とした。

  バイデン氏は、米同盟国が3000万-5000万バレルの追加備蓄放出に同意すると見込んでいるとも語った。

  米国は今後数カ月で最大1億8000万バレルを放出することになり、これは前例のない規模だと、ホワイトハウスと石油市場アナリストは指摘した。ロシアのウクライナ侵攻開始後のガソリン価格高騰と供給不足に対するバイデン政権の懸念を浮き彫りにしている。

米国は今後6カ月間で戦略石油備蓄から1日当たり100万バレルを放出へ
Markets: European Close.”

英国も放出を検討

  バイデン政権は他の石油消費国による備蓄放出の調整を図るよう国際エネルギー機関(IEA)に働き掛ける。事情に詳しい関係者2人によれば、IEAは向こう数日以内に会合を開く。

  クワーテング英民間企業・エネルギー・産業戦略相は、こうした取り組みに英国も参加する提案を検討している。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。英国がどの程度の量を放出するかについては言及を避けた。

原題:

Biden Orders Huge Oil Release, Prods Drillers to Step Up Output(抜粋)

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