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ゴールドマンのコスティン氏、決算で下向き方向の予想外に警戒を

  • 金利の上昇とウクライナで続く戦争、1-3月期業績の重しに
  • コスティン氏、S&P500種は今年4700で終了と見込む

間もなく始まる米決算シーズンで上向き方向のサプライズが多数あると期待すべきでない。ゴールドマン・サックス・グループの米株担当チーフストラテジスト、デービッド・コスティン氏が30日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。 

  金利上昇とウクライナで続く戦争、新型コロナウイルスのオミクロン変異株で、1-3月(第1四半期)は企業にとって特に困難な期間となり、一部セクターでは売り上げが打撃を受けた可能性があると分析。 コスティン氏は「企業業績を巡り下向き方向のサプライズがかなりの数に上るだろう。実際、決算シーズン直前の今後数週間で、恐らく多くの事前告知があるだろう」と語った。

  新型コロナのパンデミック(世界的大流行)期には、企業業績の上向き方向のサプライズは株価を支える重要な材料となってきた。ただコスティン氏は、この1カ月、複数のセクターで業績見通しの下方修正が見られていると指摘し、利益成長の弱さは一般消費財や生活必需品のセクターに特に集中しているとみている。

  利益成長の鈍化と金利の上昇は通常、株価の大幅高にはつながらない。コスティン氏はS&P500種株価指数が今年4700で終了すると予想。これは29日終値を2%弱上回る水準にすぎない。ウォール街のコンセンサスは4900。同氏は、米国経済がリセッション(景気後退)に陥れば3600へと一段の下落が見込まれるとしたが、それはゴールドマンの基本シナリオではない。

  利益の鈍化に加え、10年物米国債利回りが年末時点で2.7%前後になるとの見通しを踏まえると、「現時点でのリスクの流れは上向きよりも下向きだ」とコスティン氏は語った。10年債利回りは現在、約2.35%。

  また今回の決算シーズンでは、ロシアのウクライナ侵攻を受け、売り上げ面で欧州への依存が高い企業は、米国中心の企業との比較でリスクが高いと語った。 

  コスティン氏自身は、自社株買いを行う企業の株価がアウトパフォームする可能性が高いとみており、景気が減速する中で配当を支払う企業は投資家にとって一定の逃避先となり得るとも述べた。 

デービッド・コスティン氏が企業業績見通しについて語る
Source: Bloomberg

原題:Goldman’s Kostin Warns Earnings Are Brewing Negative Surprises(抜粋)

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