カンザスシティー連銀総裁、「着実で慎重」な利上げ支持-情勢を注視
Steve Matthews-
どの程度積極的に動くべきかについては不透明-ジョージ総裁
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5月FOMCで支持する利上げ幅については明言せず

Esther George, president and chief executive officer of the Federal Reserve Bank of Kansas City.
Photographer: Daniel Brenner/Bloomberg米カンザスシティー連銀のジョージ総裁は、インフレ高進に対応するため金融当局は利上げに動くべきだと指摘。ただ利上げのペースについては、引き締めサイクルにおける経済情勢の変化を注視しつつ、慎重に判断する必要があるとの見解を示した。
ジョージ総裁は30日、エコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークで講演。事前に配布された原稿によれば総裁は、見通しへのリスクを認識することは「緩和解除にブレーキをかける根拠になるわけではなく、政策軌道に関して着実で慎重なアプローチを取ることで情勢の変化を注視する余地が生まれることを示唆する」と指摘。「緩和解除が必須なのは明白だ。ただ解除の度合いや、どの程度積極的に解除すべきかについては不透明な部分がずっと大きい」と語った。
講演原稿によれば、ジョージ総裁は5月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ幅に関し、0.25ポイントと0.5ポイントのどちらを支持するかについて具体的に言及しなかった。よりタカ派的な姿勢で知られる同総裁は、今年のFOMC会合で投票権を持つ。
原題:Fed’s George Favors ‘Steady, Deliberate’ Series of Rate Hikes(抜粋)
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