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テスラ、ニッケル危機を巧みに回避-複数の企業と契約し供給確保

  • ロシアのウクライナ侵攻を背景にニッケル生産巡る懸念強まる
  • テスラのニッケル戦略は隠れた競争上の強み-ループのマンスター氏
The logo marks the showroom for Tesla in Amsterdam.

The logo marks the showroom for Tesla in Amsterdam.

Photographer: JOHN THYS/AFP via Getty Images

ロシアのウクライナ侵攻を受け、電気自動車(EV)メーカーの間ではバッテリー製造に不可欠なニッケルの供給を巡る懸念が強まっている。ロシアが世界有数のニッケル生産国だからだ。

  だが米テスラは、こうした事態になる前から既に世界中でニッケルの調達先を探し、2021年以降に複数の供給元と契約を結んでいた。

  テスラが結んだ契約の一つに、ブラジルの鉄鉱石大手ヴァーレからの複数年にわたるニッケル供給がある。事情に詳しい複数の関係者によれば、未発表のこの契約にはカナダ産ニッケルが含まれる。関係者らは、詳細が公になっていないとして匿名を条件に語った。

  大半の自動車メーカーと異なり、テスラは何年にもわたって自社向けのニッケル供給確保に注力している。

  ニッケル確保の取り組みは、テスラのサプライチェーン管理維持に向けてイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が力を入れる垂直統合戦略の一環。同社はパナソニックと、ネバダ州リノの郊外で巨大なリチウムイオン電池工場を共同運営している。テスラはバッテリーセルを他社から調達しているが、自社でも製造している。

Nickel has jumped 30% since Russia invaded Ukraine
ニッケル価格推移
出所:ロンドン金属取引所

  ループ・ベンチャーズの共同創業者、ジーン・マンスター氏は「ニッケルに関するテスラのこれまでの取り組みは、隠れた競争上の強みだ」と指摘。「テスラは今後も、EV業界で他社の数歩先を進み続ける」と述べた。

原題:Tesla Dodges Nickel Crisis With Secret Deal Locking In Supplies(抜粋)

 

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