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【米国市況】S&P500種が4日続伸、和平交渉巡りセンチメント改善

Traders work on the floor of the New York Stock Exchange.

Traders work on the floor of the New York Stock Exchange.

Photographer: Spencer Platt/Getty Images North America

29日の米株式相場は続伸。ロシアとウクライナの交渉での進展を巡って楽観が広がり、広範に買われた。

ロシアとウクライナ、交渉わずかに進展-軍事作戦は一部縮小表明 (2)

  • 米国株は続伸、センチメント改善で買い広がる-ダウ338ドル高
  • 米国債は長め年限中心に上昇、2年債と10年債一時逆イールド
  • ドル指数は一時約4週間ぶり安値、株高で-円は122円台後半
  • NY原油は下げ縮小、一時100ドル割れ-交渉は合意なく終了
  • NY金は下げ縮小、和平交渉が次の道筋示さず終了で逃避需要

  S&P500種株価指数は4営業日続伸し、1月半ば以来初めて終値で4600を上回った。業種別11指数はエネルギーを除く全指数が値上がりした。

  S&P500種は前日比1.2%高の4631.60。ダウ工業株30種平均は338.30ドル(1%)高の35294.19ドル。ナスダック総合指数は1.8%上昇。

  ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1.7%値上がり。アップルは2003年以来最長の11連騰となった。引け後の時間外取引ではマイクロン・テクノロジーが上昇。調整後売上高見通しが市場予想を上回った。

  ウクライナでの軍事作戦が縮小されるとの見通しを背景に、リスクセンチメントが改善した。ロシアとウクライナの交渉団は停戦合意には至らなかったが、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の会談が実現する可能性が示唆された。ロシアは、首都キエフと北部チェルニヒフの周辺での軍事作戦を縮小すると発表。ロシア側交渉団トップのメジンスキー大統領補佐官は、緊張緩和に向けて措置を講じると発言した。 

  TDアメリトレードのシニア・マーケット・ストラテジスト、ショーン・クルス氏は「市場が緊張緩和にどう反応し得るのかを目の当たりにしている」と指摘。「ゆっくりだが確かな進展を巡るニュースは増え、少なくとも前向きな姿勢で交渉に臨み話し合うことがもっと頻繁になると考える。これは日中のボラティリティーが高まる要因になるだろう」と述べた。

  米国債は売りが一巡し、長めの年限を中心に利回りが低下。一方、2年債利回りは上昇し、2019年以来初めて一時10年債利回りを上回った。米利上げがリセッション(景気後退)を引き起こしかねないとの見方を強めている。

米2年債と10年債の利回り逆転、2019年以降で初-景気後退シグナルか

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.40%。2年債利回りは4bp上昇の2.37%。

Stocks show resilience in wake of inversion
 
 

  外国為替市場ではドルが下落。ドル指数は一時約4週間ぶりの安値を付けた。株式相場の上昇が背景。

  CIBCのビパン・ライ氏は1ドル=116円50銭を目標に、対円でのドルショートを勧めた。買われ過ぎ状態からの調整が見込まれることなどを理由に挙げた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%低下。一時は0.9%下げた。ニューヨーク時間午後4時32分現在、ドルは対円で0.8%安の1ドル=122円87銭。ユーロは対ドルで0.9%高の1ユーロ=1.1086ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。ロシアとウクライナの交渉担当者らは停戦合意に至らなかったほか、米国は緊張緩和の兆しを待つ段階で進展があったと見なすことに警鐘を鳴らした。

  ロシアが首都キエフと北部チェルニヒフの周辺での軍事作戦を縮小すると表明し、プーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が実現する可能性も示唆すると、原油は一時1バレル=100ドルを割り込む場面もあった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、前日比1.72ドル(1.6%)安の1バレル=104.24ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は2.25ドル安の110.23ドル。

  ニューヨーク金相場は続落。ただし、下げ幅は縮小した。ロシアとウクライナの和平交渉が次のステップを示すことなく終了したことから、逃避先資産としての金に買いが入った。

  オアンダのシニア市場アナリスト、エド・モヤ氏は「ロシアとの今回の小さな行き詰まり打開は口先だけかもしれないとの懐疑的な見方がある程度残っている」と述べた。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時12分現在、前日比0.3%安。一時は1.7%下げる場面もあった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、1.4%安の1オンス=1918ドルちょうどで終了した。

原題:Stocks Rise for Fourth Day as Talks Lift Sentiment: Markets Wrap(抜粋)

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