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フィラデルフィア連銀総裁、次回0.5ポイントの利上げも排除せず

更新日時
  • FRB保有資産の縮小は近く始まると予想-ハーカー総裁
  • インフレ期待が抑制できなくなるリスクを懸念-ハーカー総裁

米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、年内におけるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の「慎重かつ整然とした」引き上げを見込んでいると述べた。一方で、近い将来にデータでインフレ高進が示された場合は5月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.5ポイント利上げの選択肢も排除しない考えを示した。

  総裁は29日、金融安定センター(CFS)が主催したニューヨークでのイベントで講演。「大規模な財政支援策とサプライチェーンの混乱、緩和的な金融政策を背景に、インフレ率は私やFOMCの同僚が懸念せずにいられる水準を大きく超えて上昇している」と指摘。また「インフレ期待が抑制できなくなるリスクを懸念している」と述べた。

Federal Reserve Jackson Hole Economic Symposium
ハーカー総裁
Source: Bloomberg

  ハーカー総裁は、現在空席となっているボストン連銀総裁の代わりにFOMC会合で投票している。ミシガン大学のスーザン・コリンズ教授が7月1日付でボストン連銀の新総裁に就任する。

  ハーカー総裁は、今年0.25ポイントの利上げを計7回実施するというのが自身の予想だと説明した。これは、FOMC参加者の予測中央値と一致する。

  ハーカー氏は講演後の質疑応答で、データ次第で利上げの「加速に非常にオープン」だとし、「われわれが直面している経済の不確実性の度合いを踏まえれば、次回会合での0.5ポイントという選択肢を排除しない。ただ現時点で断言はしない」と付け加えた。

  FOMCは次回5月3、4日に会合を開催する。

  ハーカー総裁は、一段のインフレをもたらし得る要因の一つとして、中国での新型コロナウイルス感染再拡大に伴うサプライチェーンの混乱を挙げた。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシート縮小に伴い景気抑制が強まることにも留意する必要があると指摘。バランスシート縮小については、近く開始することが望ましいとの考えを示した。FRBの保有資産規模を3兆ドル(約370兆円)減らすことは、0.25ポイントの利上げ2回とほぼ同等だと、ハーカー総裁は述べた。

  講演でハーカー総裁は、「年内これからデータが変化していく中、慎重かつ整然とした一連の利上げ」を見込んでいると述べ、現在のところは利上げの前倒しを支持していないことを示唆した。

原題:Fed’s Harker Is ‘Open’ to Faster Rates With Half-Point on Table(抜粋)

(質疑応答での総裁の発言を追加し、更新します)
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