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ロシアとウクライナ、交渉わずかに進展-軍事作戦は一部縮小表明

更新日時
  • キエフ、北部チェルニヒフ周辺地域で「劇的に」作戦縮小とロシア
  • プーチン、ゼレンスキー氏の会談可能性も示唆-ロシア交渉団トップ
A man walks his dog past burnt out vehicles and debris following a missile attack on the Retroville shopping mall in Kyiv on March 21, 2022.  

A man walks his dog past burnt out vehicles and debris following a missile attack on the Retroville shopping mall in Kyiv on March 21, 2022.  

Photographer: ARIS MESSINIS/AFP via Getty Images

ロシアとウクライナの交渉団が29日、トルコのイスタンブールで会談した。停戦合意には至らなかったが、戦争開始後初となるゼレンスキー大統領とプーチン大統領の会談が実現する可能性が示唆された。

  ゼレンスキー氏はプーチン氏との直接会談を繰り返し呼び掛けてきたが、これまでロシア側が拒否していた。ただ、双方の主張には極めて大きな隔たりがあり、合意へのハードルは依然高い。

  ウクライナ側の交渉担当者は、ロシアが一方的に併合したクリミアと分離主義者が実効支配するドンバス地方を除く領土について安全保障の確約を求めていると説明。首脳間の直接交渉に道を開く狙いで、ロシア側に明らかな歩み寄りを示した。

  これに対してロシアは、首都キエフと北部チェルニヒフの周辺での軍事作戦を縮小すると発表した。だが、ロシア軍のキエフ進撃はすでに停滞していた。また、これまでの外交努力や人道回廊などの提案はほとんど成果が出ていないか、失敗に終わっている。

  両国の交渉終了後、ブリンケン米国務長官は訪問先のモロッコで記者団に対し、「ロシアが言うことと行うことは別だ。米国は後者を注視している」と述べ、戦争のエスカレート抑制に向けてロシアが「実際に真剣になっている兆しは見られていない」と指摘した。交渉中も戦闘は続き、交渉団が記者会見する間もウクライナ全土では空襲警報が鳴り響いた。

  ウクライナ交渉団メンバーのポドリャク大統領府顧問は、クリミアの地位について話し合うことを提案したと明らかにした。「クリミアとセバストポリ市に関連する問題を双方が二国間交渉を通じて解決する」案を提示したと、同氏は記者団に述べた。同じく交渉団メンバーのダビド・アラハミヤ氏は、首脳会談の実現に向けて双方が「十分な文書を仕上げた」と語った。

  一方、ロシア側交渉団トップのメジンスキー大統領補佐官は、軍事的にも政治的にも緊張緩和に向けて措置を講じると発言。ウクライナは明確な立場を示したとし、対応を検討するためプーチン大統領に速やかに伝えられると述べた。

  同補佐官はまた、暫定合意を仮調印するための外相会談に加え、大統領による会談についてもロシアは前向きだと表明した。

  ロシアのフォミン国防次官はキエフとチェルニヒフ周辺地域での軍事作戦を「劇的に」縮小すると言明。「相互の信頼醸成と今後の交渉実現に必要な環境づくり、合意成立という最終目標実現」に向けた取り組みだと主張した。

  ただ今回の交渉に当たり、ウクライナ側が最低限の目標としていた一時的な停戦や、人道回廊の設置ではいずれも合意できなかった。

原題:Russia-Ukraine Talks Edge Forward But Fail to Secure Cease-Fire(抜粋)

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