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中国資産巡る警戒感、強まるばかり-中ロ首脳の結束で政治リスク

  • 世界の投資家は米政権が中国にもペナルティーを科すのではと懸念
  • 最近の持ち直しが持続する可能性は低い-モルガン・スタンレー

外国人投資家の信頼を取り戻そうと取り組む中国の習近平国家主席の前に、高いハードルが立ちはだかっている。

  ロシアが2月24日にウクライナに軍事侵攻してから、中国資産に対する慎重姿勢は強まるばかりだ。同月4日には北京冬季五輪の開幕に合わせ習主席はロシアのプーチン大統領と対面で会談し、強い結束を強調していた。

  米欧各国はロシアに対し経済制裁を発動。米当局者は中国が米国の制裁措置に従っており、制裁破りを示唆する証拠もないとしているが、世界の投資家はバイデン政権が中国にもペナルティーを科すのではないかと恐れている。

中国が対ロ制裁の詳細提供を米国側に求める、懸念緩和も-関係者

Global funds sell Chinese stocks at even cheaper prices
 
 

  MSCI中国指数が世界他地域の株価指数に対して過去20年余りで最大に近いディスカウントで推移するなど、中国資産が割安なのはほぼ疑う余地がない。それでも中国へのエクスポージャーは見込まれる利益を上回るリスクがあると意識されている。制裁と資本規制で資産が実質的に無価値となったロシア投資のトラウマで、外国人投資家は中国を別の角度から見ることを余儀なくされた。

  EFGアセット・マネジメントの幹部ダニエル・マリ―氏(チューリヒ在勤)は「中国資産を巡る政治リスクは今、非常に分厚い層となっている」と指摘。「朝目覚めたときに、中国が本当に厄介なことをしでかしたことを目にするかもしれない。例えばロシアへの軍事支援のようなものだ。習主席はグローバルリーダーの中でも、今人気のない強権政治家の仲間に入る」と述べた。 

  中国当局が外国人投資家の懸念を和らげるため、協調的な対応を示した後、国外で上場している中国株の下落は一時的に止まった。中国側が打ち出した方針は、資本市場の安定確保や海外上場支持、大手テクノロジー企業に対する締め付けを「できるだけ早期」に終わらせることなどだ。

中国は株式市場を安定維持へ、国外上場も支持-本土・香港株急騰 

  ただ、モルガン・スタンレーのストラテジスト、ギルバート・ウォン氏は29日の電子メールで、「投機がけん引した最近の持ち直しが持続する可能性は低い」との見方を示した。「逆張り取引や四半期末のお化粧買いが反発に寄与した。われわれは投資家やトレーダーに対しこの反発局面で利益を確定するとともに、4-6月(第2四半期)に特大の相場変動がある可能性にヘッジするようあらためて促した」と明らかにした。

Outflows from onshore stocks are unprecedented
 
 

原題:Xi Battles Distrust by Global Investors Burned in China Before (抜粋)

 

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