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パウエルFRB議長は短期の利回り曲線に注目、景気後退リスク見極め

  • パウエル氏、3カ月物Tビル利回りと18カ月先のスプレッドに言及
  • 2年債と10年債の金利差より景気後退の予測力高いとエコノミスト

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は21日、米国のリセッション(景気後退)入りの可能性をどこで見極めるかという債券市場の重要な議論に加わった。

  一部投資家は迫り来る景気後退に警鐘を鳴らすため、米国債の2年物と10年物の利回り格差(スプレッド)の急速な縮小に注意を促しているが、パウエル議長は全米企業エコノミスト協会(NABE)の講演で、イールドカーブ(利回り曲線)で注意信号がまだ点滅していない部分を重視していることを明らかにした。

Key Speakers At NABE Economic Policy Conference
講演したパウエルFRB議長(3月21日)
Photographer: Valerie Plesch/Bloomberg

  パウエル議長は質疑応答で、「率直に言って、イールドカーブの短期の部分である最初の18カ月を注目するよう指摘したFRBスタッフの優れた調査がある」とコメント。「それがイールドカーブを100%説明する力を持つ。その部分で長短金利の逆転が起これば、当局は利下げし、経済が弱いという意味になる」と述べた。

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  ブルームバーグの集計データによると、現在の3カ月物米財務省短期証券(Tビル)利回りと、フォワード市場から算出される1年半後の3カ月物Tビル利回りのスプレッドは現在約229ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で、フラット化や逆イールドが見られてリセッション懸念に拍車を掛けている他の尺度とは著しい対照を成している。

  2018年6月公表の論文でFRBエコノミストのエリック・エングストロム、スティーブン・シャープ両氏は、いわゆる「短期のフォワード・スプレッド」は広く注目される2年債と10年債のスプレッドよりもリセッションの予測力が高いと分析した。21日のフォワード・スプレッドは2002年以来最大。このスプレッドは直近3回のリセッションに毎回先行して長短逆転していた。

原題:

Powell Says Look at Short-Term Yield Curve for Recession Risk(抜粋)

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