コンテンツにスキップする

ラガルド総裁、スタグフレーションの兆候まだない-米国とは状況違う

  • 戦争は成長に「影響」、経済活動損ねず物価安定維持は困難
  • ECBの金融政策、米国と同じようなペースでは進まない

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ロシアのウクライナ侵攻が景気拡大の足を引っ張り、既に記録的な高騰を示す消費者物価をさらに押し上げ始めているが、スタグフレーションの兆候は見られていないと述べた。

  ラガルド氏は21日にパリで講演し、ウクライナでの戦争は経済成長に「影響」を及ぼすと指摘。インフレが加速し、信頼感は損なわれていると説明した。中銀にとって困難なのは、経済活動に打撃を与えることなく、物価安定を維持することだと続けた。

  同氏は「二次的効果やガス・石油のボイコット、戦争の悪化と長期化という最も厳しいシナリオでも、2.3%の経済成長を達成できる」とし、「引き続き一定の成長を見込んでいる」と語った。

  ECBの金融政策スタンスに関する議論は避けたが、米国と同じようなペースでは進まないことを認めた。政策金利を先週引き上げた米国は、利上げサイクルに入る見通しだ。

  ラガルド氏は、欧州と米国では景気サイクルの同じ局面にいないとあらためて主張し、ウクライナに隣接するユーロ圏は米国よりも戦争の影響を強く受けると指摘した。

  同氏は「われわれは違う世界におり、異なる段階にいる。出発点も違う」と述べ、「ユーロ圏の金利はマイナスだが、米国では一度もマイナス圏にはならなかった」と論じた。

Inflation Outlook

War in Ukraine could severely fan price euro-area price pressures

Source: ECB

 

原題:ECB’s Lagarde Doesn’t See Elements of Stagflation for Now

(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE