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ヘッジファンドにも清算求める圧力、ロシア新興財閥系と関係解消迫る

  • HSBCとブラックストーンのファンドにも20年末時点で投資を行う
  • アイスラー氏のファンドは制裁の影響下にある全ての資本を返還した

ロシアの富豪ミハイル・フリードマン氏やピョートル・アベン氏らが共同で創業した投資会社レターワン・ホールディングス(本社ルクセンブルク)は過去数年にわたり、大手エネルギー企業の合併・買収(M&A)で得た巨額の利益をヘッジファンドやプライベートエクイティー(PE、未公開株)に投資した。

  ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、フリードマン氏とアベン氏は、欧州連合(EU)と英国の制裁対象となった。レターワン自体は制裁対象ではなく、創業者らは既に退いているが、同社がさまざまなファンドに行った多額の投資への対応を巡り、ロンドンからニューヨークに至るまで資金運用会社は圧力にさらされている。

Russian Billionaire Mikhail Fridman Faces Court in Grupo Zed Case
ミハイル・フリードマン氏
Source:Bloomberg

  入手可能な最新の届け出資料によれば、英銀HSBCホールディングスのファンド・オブ・ファンズは、レターワンからの投資配分が2020年末時点で5億4660万ドル(約649億円)、ブラックストーンの同種のファンドは4億3510万ドルに上る。

  レターワンの約30億ドルの投資を運用管理するパンプローナ・キャピタル・マネジメントは先週、パートナーシップ権益を解消するプロセスを開始したと発表。エドワード・アイスラー氏傘下のヘッジファンドもレターワンから1億ドル余りの初期投資を受け入れていたが、国際的制裁の影響下にある全ての資本を10日に返還した

  パンプローナは「レターワンが制裁対象の事業体でないという明確なガイダンスを受け取ったが、ウクライナで進行中の危機はそうした関係をますます困難なものにする」と先週の発表資料で説明した。

Key Speakers At Russia's 2017 Gaidar Forum
ピョートル・アベン氏
Source:Bloomberg

 レターワンの広報担当者はファンド投資に関する質問に対し、パンプローナ・キャピタルとアイスラー・キャピタル以外では「問題はほとんどない」と答えた。

  ブラックストーンの広報担当は「会社全体でロシア資本は事実上存在せず、全ての国際的制裁を全面的に順守している」としながらも、レターワンからの投資を解消したかとの質問には、個別の投資家についてはコメントできないと回答した。

  HSBCの担当者は「どこが顧客でどこがそうでないかの確認は控える。当社がビジネス全体を通じて、世界各国・地域政府が科したあらゆる種類の制裁実行に従っていることは確認できる」とコメントした。

原題:Sanctioned Russians’ Firm Splashed Big Money Across Hedge Funds(抜粋)

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