米小売売上高、2月は伸び鈍化-ガソリン高が消費者の支出に影響
Olivia Rockeman
更新日時
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2月の小売売上高は前月比0.3%増-前月は4.9%増
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ガソリンスタンドを除いたベースでは小売売上高は0.2%減
2月の米小売売上高は、大きく増加した前月から伸びが鈍化。インフレで購買力が制限される中、一部項目で消費者が支出を抑えたことを示唆している。
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2月に最も伸びたのはガソリンで5.3%増。ガソリンスタンドを除く小売売上高は0.2%減だった。

小売売上高の変化
出典:米国勢調査局
ロシアのウクライナ侵攻を背景にガソリン価格は過去最高に上昇している。また商品価格全般の急伸で、物価はより広い範囲で上昇圧力が強まっている。
アクション・エコノミクスのエコノミスト、キム・ルパート氏とマイク・イングランド氏はリポートで「昨年10月から今年2月に見られた小売売上高の急激な変化は、通常の季節パターンと異なる状況を映し出した。ホリデーシーズンの売り上げが前倒しで増えた一方で12月に落ち込んだほか、新型コロナウイルスのオミクロン変異株感染拡大が12月と1月に逆風となった」と記した。
2月は13項目のうち7つで増加。ガソリンスタンド以外では、飲食店や自動車ディーラー、趣味用品店などが増えた。無店舗小売りは減少。前月は急増していた。無店舗小売りは全体で2番目に大きな項目で、月ごとの変動が大きい。
食料品店と電気製品店、パーソナルケア用品店も減少した。
国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は1.2%減少。前月は6.7%増と急伸していた。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Retail Sales Soften as High Gasoline Costs Begin to Bite(抜粋)
(エコノミストのコメントなど追加し、更新します)
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