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【米国市況】S&P500は週間で1月以来の大幅安-円は対ドル117円台

Traders work on the floor of the New York Stock Exchange. 

Traders work on the floor of the New York Stock Exchange. 

Photographer: Spencer Platt/Getty Images North America

11日の米株式相場は続落。取引終盤に下げ幅を拡大した。ロシアとウクライナの交渉で「前進は全くない」とするウクライナのクレバ外相発言を受けて、リスクセンチメントが悪化した。

【ウクライナ】プーチン氏、交渉で「前向き」な動き-クレバ氏は否定

  • 米国株は続落、買い先行も下げに転じる-日中安値付近で終了
  • 米国債は短期債中心に下落、10年債利回り2.00%
  • カナダ・ドル上昇、統計堅調-円は対ドル117円台に下落
  • NY原油は反発、週間ベースではマイナスに転じる
  • NY金は反落、ウクライナとの協議進展をプーチン氏が示唆

  朝方には、ウクライナとの協議で「一定の前向きな動きがあった」とするロシアのプーチン大統領発言で、リスク意欲が支えられていた。一方でバイデン米大統領はロシアの貿易優遇措置を西側同盟国と協調して撤廃するよう、議会に求めた。

米政権、ロシア象徴する品目を輸入禁止-貿易優遇の撤廃求める (2)

  S&P500種株価指数は前日比1.3%安の4204.31。日中の安値付近で引け、週間ベースでは1月21日終了週以来の大幅な下げとなった。ダウ工業株30種平均は229.88ドル(0.7%)安の32944.19ドル。ナスダック総合指数は2.2%下落。

  米国債相場は高安まちまち。短期債はロシアのウクライナ攻撃が終わるとの観測を背景とした朝方の下げを維持した。ニューヨーク時間午後4時15分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.00%。

  トゥルーイスト・アドバイザリー・サービシズの共同最高投資責任者(CIO)兼チーフ市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏は「ニュースに左右される相場になっており、こうした相場は不確実性が高い局面で起こる」と指摘。「不透明感は常にあるが、その不透明感が通常よりも高いと一つ一つのニュースがいずれの方向にも過大解釈される傾向がある」と述べた。

Treasury benchmark yield rises sharply on the week amid volatility
米10年債利回り
出所:ブルームバーグ

 

  外国為替市場ではカナダ・ドルが上昇。同国の雇用統計が市場予想を上回った。ロシアの交渉で前進はなかったとするウクライナ外相発言を受けて、ドルは上昇。円は対ドルで5年ぶり安値を付けると、下げ幅を拡大した。

  サクソバンクの外為戦略責任者ジョン・ハーディー氏は「米金利上昇に加え、商品高で日本の貿易収支が圧迫される中、現時点で円を買う動機はほとんどない」と指摘。「短期的な目標は118円、その次は心理的節目の120円だ」と述べた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%上昇。ニューヨーク時間午後4時16分現在、ドルは対円で1%高の1ドル=117円25銭。ユーロは対ドルで0.6%安の1ユーロ=1.0916ドル。ドルは対カナダ・ドルで0.2%安の1ドル=1.2744カナダ・ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。イラン核合意再建協議が停止し、同国産原油の供給が市場に戻る見通しが遠のいた。一方の週間ベースではロシアのウクライナの侵攻以降で初のマイナスとなり、5.5%安。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は、前日比3.31ドル(3.1%)高の1バレル=109.33ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は3.34ドル高の112.67ドル。

  今週はロシア産原油の米輸入禁止など材料が相次ぎ、相場が激しく揺れ動いた。タイチ・キャピタル・アドバイザーズでグローバル・マクロ・プログラムを担当するタリク・ザヒル氏は「ボラティリティーは当分なくならない」と指摘。市場がタイトで地政学的リスクもあるため、「あっという間に」10-15ドル値上がりすることもあるだろうと話した。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ロシアのプーチン大統領がウクライナとの協議で「一定の前向きな動きがあった」と述べ、一時は売りがかさんだ。ウクライナのクレバ外相はその後、プーチン氏が言及した交渉ではまったく進展はなかったと述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前日比0.8%安の1オンス=1985.00ドルで終了。

原題:Stocks Post Worst Week Since January as War Rages: Markets Live(抜粋)

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