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ニッケル業界「大物」、ショート維持の意向-取引再開なら波乱含み

  • 中国・青山控股の項光達氏、売り持ち減らすつもりない-関係者
  • 項氏と取引銀行などとの話し合いは進行中で、姿勢の変化はあり得る

世界最大のニッケル生産会社、中国の青山控股集団を創業した項光達氏の大規模なショート(売り持ち)がニッケル価格の歴史的高騰を招く一因となったが、項氏はショートポジションを減らすつもりはないと取引銀行やブローカーに伝えていたことが分かった。

  事情に詳しい関係者が明らかにしたもので、このことはニッケル市場が再開されれば、再び波乱に見舞われ得ることを意味している。

LMEのマシュー・チェンバレン最高経営責任者(CEO)、ニッケル取引停止は正しかったと説明
Markets: Europe

  ロンドン金属取引所(LME)は8日午前、2日間で価格が最大250%急騰したのを受けニッケル取引を停止した。

  LMEは同日、取引再開時の混乱再発リスクを減らすため、ロング(買い持ち)とショートの市場参加者をマッチングし、ショートポジション整理に向けたプロセスを始めると説明。だが、中国商品業界の「大物」とされる項氏はこうした提案にほとんど関心を示していない。青山を通じた項氏のショートポジションは引き続き15万トン規模に相当する。

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  項氏は最近、銀行・ブローカー10社ほどとの話し合いを持ち、その中でニッケル価格が下落すると引き続き考えており、青山を通じて持つ売り持ちを維持したいと述べたという。この会話を知る関係者3人が非公開情報だとして匿名を条件に語った。関係者の1人によれば、10日には全ての銀行が参加した会合もあったという。

  こうした話し合いは進行中であり、青山の取引銀行がどのようなスタンスを取るかは分からない。事情に詳しい関係者は先に、項氏は対応を検討しており、完全にショートを手じまいするつもりかもしれないと話していた。

  青山に通常の営業時間外にコメントを求めたが、返答は得られなかった。項氏は中国メディア第一財経とのインタビューで、「外国勢の動き」がニッケル高騰につながったと主張していた。

原題:Nickel Tycoon Tells Banks He Wants to Keep Shorting (1) (抜粋)

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