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マレリのスポンサー選定は入札方式で実施、KKRも候補-関係者

  • KKR応札意向、PEファンド3社も検討-11日に一次入札締切予定
  • 4月18日の次回債権者集会で再生計画提示、早ければ5月合意目指す

私的整理の一種である事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を申請した大手自動車部品メーカー、マレリホールディングスの新しいスポンサー選定の入札に、国内外のプライベートエクイティー(PE)ファンド4社が参加を検討していることが分かった。4社の中には現在の株主である米投資ファンドKKRも含まれている。

  事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。一次入札の締切は11日を予定しており、4月の第2回債権者集会までにスポンサーを決定し、事業再生計画案を提示したい考えだ。

  公開されていない情報だとして匿名を条件に話した関係者らによると、マレリは手続きの透明性や債権者の経済合理性の観点から入札方式でスポンサー選定することを決め、複数の候補社に打診した。応札を検討しているのは国内外のPEファンド4社で、KKRも応札の意向を示している。

  関係者によると、KKRは7日に都内で開催されたマレリの第1回債権者集会に出なかった。入札に参加意向のため、他のスポンサー候補と情報面で公平性を保つためだとしている。

  KKR広報担当のアニタ・デービス氏はコメントを控えるとしたが、KKRとしてマレリによる「信頼性が高く高品質で革新的な部品を世界中の顧客に届ける仕事」を後押しすることに変わりはないとした。

  マレリ広報担当の渡辺宏氏はスポンサー選定の方法や今後のスケジュールに関してはコメントできないとした。

  11日に一次入札を締め切り、交渉を進めて最も条件が良い候補と最終契約を結ぶ方針だ。第2回債権者集会は4月18日に予定しており、それまでに新スポンサーとの合意を踏まえた新しい事業再生計画案をまとめる考えだ。新たに投入される追加資本の規模や債権放棄額などが今後の焦点となる。

   第3回集会は5月30日を予定しており、早ければ同日までに全金融機関からの同意を取り付け、ADRを成立させたい意向だ。

  7日の第1回集会では、マレリの当面の資金繰りを支えるため、取引行からつなぎ融資を受けることなどで取引金融機関全26社が同意した。

  日産自動車や欧州のステランティスとの取引が多いマレリは新型コロナウイルスの感染拡大などで業績が急速に悪化。金融機関に対する負債が1兆1000億円を超える規模に膨れ上がり、当事者間の合意に基づいて金融債権の猶予や減免を求める事業再生ADRの手続きに入っていた。

  KKRは17年にマレリの前身であるカルソニックカンセイを買収した後、18年にはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(現ステランティス)の自動車部品部門だったマニエッティ・マレリ買収で合意。両社が統合することで「マレリ」が誕生した。関係者によると、KKRの出資額は昨年実施した増資分と合わせて約2000億円になる。

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