コンテンツにスキップする

ゲーム業界にも紛争余波、ソニーGと任天堂がロシア向け出荷停止

更新日時
  • ソニーはソフトとハード出荷のほか、オンラインサイトも運営停止
  • 任天堂はルーブル決済の停止や物流問題の発生が停止理由と説明

ソニーグループは10日、家庭用ゲーム機「プレイステーション」のロシアへのソフトウエアとハードウエアの出荷を停止したと発表した。任天堂も同日、「スイッチ」のロシア向けの製品出荷を当面見合わせることを明らかにしており、ウクライナ・ロシア紛争の影響はエンターテインメントの世界にも広がってきた。

  ソニーGのゲーム子会社、ソニー・インタラクティブエンタテインメントによると、ロシアでの「グランツーリスモ7」の発売やオンラインサイト「プレイステーション・ストア」の運営も全て停止したとしている。

Inside Sony Showroom Ahead of Earnings
プレイステーション5
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  任天堂は、同国向け出荷の当面停止を9日夜に決定した。広報担当者はブルームバーグの取材に対し、オンラインサイトでのロシア向け販売がロシアルーブルの決済停止により止まっていたほか、物流の問題が発生していることが理由だと説明した。

  また、4月8日に発売予定だったシミュレーションゲームの「Advance Wars 1+2:Re-Boot Camp」について、現在の世界情勢を踏まえて発売を延期するとも発表した。

  ただし、エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは、ロシアではコンソールで遊ぶ習慣があまりないのに加え、両社ともロシア向けビジネスの割合はごくわずかと認識しているため、「現時点では営業利益を損なうことはない」との見方を示している。

  ソニーGは2月、映画やゲーム、エレクトロニクス、音楽分野の増益を理由に、今期(2022年3月期)の連結営業利益計画を従来の1兆400億円から1兆2000億円に上方修正した。任天堂も、スイッチソフトの販売好調を背景に今期の連結営業利益計画を5200億円から5600億円に増額していた。

Inside Nintendo Tokyo Store Ahead of Earnings Announcement
任天堂スイッチ
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、西側諸国を中心に経済制裁の動きが強まる中、日本企業の間でもロシア国内での販売や生産活動を停止する動きが相次いでおり、トヨタ自動車は今月4日からサンクトペテルブルク工場の稼働を当面の間停止。資生堂は9日、ロシア向けの出荷を即時停止し、同国での広告宣伝など事業投資活動も全面中止することを明らかにした。

関連記事
(情報の詳細やアナリスト見解を追記し、記事を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE