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フィンク氏「インフレ予想以上に加速へ」-ウクライナ侵攻で重大な変化

  • グローバリゼーションから方向転換加速、エネルギー・食料価格急騰
  • 中銀の金融政策ツールキットに全ての手段がそろっていない恐れ

ロシア軍によるウクライナ侵攻は、インフレ加速を意味する重大な変化を世界経済に生じさせつつあると米資産運用会社ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)が指摘した。

  フィンクCEOは8日のグローバル顧客とのオンライン会議で、ウクライナの戦争がグローバリゼーションからの方向転換を加速させる一方、エネルギーと食料の価格急騰を招き、これらの要因に「世界各国政府の長期計画の不備」が重なる現状は、消費者物価の上昇を意味しようと語った。

Key Speakers and Interviews at the Bloomberg New Economy Forum
ローレンス・フィンク氏
Photographer: Justin Chin/Bloomberg

  同CEOは「インフレはわれわれが予想したよりも加速するだろう。これら構造的課題の幾つかに対処する全ての手段が、各国・地域中央銀行の金融政策ツールキットにそろっていないのではないか」と懸念を示した。

  オンライン会議のために準備され、ブルームバーグが内容を確認したテキストによれば、フィンク氏はウクライナでの戦争について、「システム内で前向きに働く参加者に市場がいかに資金を配分し、システム外で活動する勢力に対してはいかに迅速にそれを拒絶できるか、まさに資本市場の力の実演といえる」と主張した。

  フィンク氏によれば、世界最大の資産運用会社であるブラックロックは、ロシアにオフィスやスタッフを置いたことはない。同氏は新興市場指数やアクティブ運用の天然資源ストラテジーなどの分野で顧客のために投資したことを除けば、「ポートフォリオの大部分でロシアを投資先と認めたことは決してない」と発言した。

原題:Larry Fink Warns Clients of Inflation ‘Higher Than We Expected’(抜粋)

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