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中国商品業界の「大物」、ニッケル相場急騰で巨額損失に直面-関係者

  • 青山控股集団の創業者、項光達氏は大規模なショートを積み上げ
  • 価格急騰を受け、LMEは少なくとも8日中のニッケル取引を中止

過去2日間で170%余り急騰したニッケル相場は、大規模なショートポジション(売り持ち)を積み上げていた中国商品業界の「大物」に数十億ドルもの評価損を突きつけている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  関係者らによれば、世界最大のニッケル生産会社である青山控股集団の創業者、項光達氏は青山が積み上げたショートポジションの一部を既に手じまったほか、残りのショートポジションを全て解消するかどうかについても検討している。ロンドン金属取引所(LME)のニッケル相場は8日に急伸して1トン=10万ドルを突破、最高値を更新。これを受け、LMEは少なくとも同日中のニッケル取引を停止した。青山や同社のブローカーによる取引も価格急伸の一因となった。

LMEがニッケル取引停止-2営業日で一時250%上昇、相場混乱

  項氏が抱える損失の正確な規模は不明だが、複数の関係者によるとLMEで青山が建てたショートポジションはニッケル10万トン近辺。また別の複数の関係者によれば、仲介業者を通じて積み上げた分を考慮に入れればショートポジションの規模はさらに増える。その場合、7日の最高値で計算すると1日に20億ドル(約2310億円)を大きく上回る損失を被ったことになる。

  青山の担当者からはコメントを得られていない。

Nickel surges to $100,000/ton in historic short squeeze
ニッケル相場が急伸、1トン=10万ドル突破
出典:LME

原題:Chinese Tycoon Behind Big Nickel Short Faces Billions in Losses(抜粋)

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