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JFEHD、ロシア炭輸入で豪州から代替調達検討ー史上最高値に警戒

  • 鋼材価格の一層の値上げを顧客と交渉していく構え
  • 原料炭価格の足元水準は「極めて高い」、さらなるタイト化も

JFEホールディングスの寺畑雅史副社長は、ウクライナ情勢の深刻化でロシア炭の供給が停滞する懸念などから、過去最高値をつけた製鉄用の石炭に価格上昇圧力が強まっていると警戒感を示した。原料炭をロシアから輸入する同社グループは、オーストラリアを中心に代替調達を模索するという。

  寺畑副社長は4日の取材で、原料炭価格の足元水準を「極めて高い」と述べた。鉄鋼メーカーがロシア炭の代替を求めて動くと「価格に少なからず影響を与える」ことで、さらなる主原料価格の高騰を懸念する。また、合金鉄などの副原料、物流費などのコストも上昇、顧客に一層の鋼材価格の値上げを交渉していく構えを強調した。

  

ウクライナ危機が原料炭価格の急騰に拍車、史上最高値を更新
 
 

  同社の子会社JFEスチールは昨年度、原料炭の必要量のうち18%をロシアから購入した。豪州炭とカナダ炭はそれぞれ購入量の64%と9%を占めた。寺畑氏は必要量の確保については特に心配していないという。日本製鉄もロシアとウクライナから鉄鉱石を固めたペレットを14%程度購入しており、必要に応じてブラジル産や豪州産に切り替える。

日鉄副社長、ウクライナ・ロシアからの鉄鉱石輸入で代替調達を検討

  ロシアによるウクライナ侵攻を受け、原油、天然ガス、小麦やアルミニウムなどの商品相場は軒並み上昇、需給のひっ迫で高騰が続く資源価格をさらに押し上げ、インフレ懸念に拍車がかかっている。

  日本鉄鋼連盟の橋本英二会長は2月28日の記者会見で、ウクライナ危機により資源高の傾向が「間違いなく加速する」と述べ、鉄鋼業界にとって資源・エネルギーの一層の高騰を「最大のリスク」と語った。 

  資源価格が高騰する中、JFEスチールは主原料の鉄鉱石や原料炭の価格変動を早期に販売価格へ反映させる取り組みを行っている。一方で、鉄スクラップや合金鉄、物流費などの主原料以外のコストについては上昇分を転嫁し切れていないとして、寺畑副社長は鋼材価格のさらなる引き上げを顧客と交渉していく必要があるとの認識を示した。

 

 

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