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中国全人代開幕、5.5%前後の成長目指す-30年余りで最低の目標掲げる

更新日時
  • エコノミスト予想の上限、追加刺激策の可能性示唆
  • 金融を安定化させる基金を設立すると李首相

中国政府は今年の国内総生産(GDP)成長率目標を過去30年余りで最も低い5.5%前後に設定した。5日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で李克強首相が発表した。住宅不況や新型コロナウイルス関連の厳しい制限措置に加え、世界的リスクの逆風が吹くが、エコノミスト予想(5-5.5%)の上限に目標を設定し、追加刺激策の可能性を示唆した。

  李首相は全人代冒頭の政府活動報告で、金融政策の遂行強化と土地・住宅価格の安定化を言明。「金融の安定確保のための基金が設立され、リスクや潜在的危険性の緩和に向け市場と法律に則った手法が用いられる」と述べたが詳細は示さなかった。

  コメルツ銀行の新興国市場担当シニアエコノミスト、周浩氏は金融政策を巡る李首相の発言について、中国人民銀行(中央銀行)が複数回利下げを行うが、安定確保のため各回の利下げ幅は小さめにとどめることを示唆していると分析。

  同氏の基本的な見立ては4-6月(第2四半期)に1年物貸出基準金利の0.1ポイント引き下げが1回行われ、さらに追加利下げの可能性があるというものだ。

  政府活動報告では2022年の財政赤字を対GDP比で2.8%とする目標も示された。昨年は3.2%前後だった。そのほか、都市部で1100万人超の新規雇用を創出し、失業率を5.5%未満に抑制、消費者物価指数(CPI)上昇率は3%前後とすることを目指す。

全人代で示された目標2021年2022年
GDP成長率6%超5.5%前後
消費者物価指数(CPI)上昇率3%前後3%前後
財政赤字(対GDP比)3.2%前後2.8%
特別地方債枠3兆6500億元3兆6500億元
都市部の新規雇用創出1100万人超1100万人超
失業率5.5%前後5.5%未満

  

Growth Slowdown

China's economy set for weakest growth since the 1990s (excluding 2020)

Source: National Bureau of Statistics, Bloomberg

Note: 2022 figure shows median estimate of economists polled by Bloomberg

原題:China Signals More Policy Support With 5.5% Growth Target (2)China to Set Up Financial Stability Fund, Stabilize Home Prices(抜粋)

 

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