コンテンツにスキップする

パウエルFRB議長が残した大幅利上げの可能性、市場は懐疑的

  • 必要なら一段と積極的な利上げあり得る、FRB議長が2日に言及
  • 3月か5月の大幅利上げの可能性、20%に低下-短期金融市場
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S..

The Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S..

Photographer: Samuel Corum/Bloomberg

米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.5ポイントの大幅利上げを年内に実施するとの見方を短期金融市場が織り込むには、もっと説得力が必要なようだ。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はその可能性に言及したが、市場は懐疑的だ。

  パウエル議長は2日に下院金融委員会で証言。実施すれば2000年以来となる0.5ポイントの大幅利上げについて、今月のFOMC会合で決定するとの見方からは距離を置いたが、その可能性は閉ざさなかった。しかし短期金融市場では、0.5ポイントの大幅利上げが5月までに実施される確率が20%まで低下した。

パウエル議長「3月の25bp利上げ支持」-大幅利上げも否定せず (3)

Supersize Move

Traders scale back bets for a 50-basis-point Fed hike as soon as May

Source: Bloomberg

  こうしたポジショニングは、当局の積極的な行動を織り込むにはインフレ見通しに関する一段の手掛かりを待つ必要があるとの投資家の見方を示唆している。米国の消費者物価指数(CPI)は40年ぶりの大きな伸びとなっているが、利上げを急速に進めれば市場を動揺させかねないとの懸念もある。

  ブルーベイ・アセット・マネジメントのマーク・ダウディング最高投資責任者(CIO)は「50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げの可能性は低い」と指摘。そうした行動を取った場合、「米金融当局が失策を認めたように受け取られる」リスクがあるほか、「政策対応で後手に回っているため、ブレーキを強く踏み込む必要が生じるとのメッセージとも取られかねない」と述べた。

  先月、ロシアによるウクライナ侵攻が起きる前の段階では、5月までに50bpの大幅利上げが実施されることはほぼ既成事実とみられていた。

  ただ、大幅利上げの可能性は残っているとみる専門家もいる。ダンスケ銀行のチーフストラテジスト、ピエト・クリスティアンセン氏は「早ければ恐らく5月の会合で」0.5ポイント利上げが決まり得ると指摘。「その段階では状況がもっと明確になっている」ことを理由に挙げた。

原題:Powell Keeps Half-Point Hike Alive But Traders Aren’t Buying It(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE